捧げ詞
□魂喰☆夢詞〜キリ編〜
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爽やかに日が照りつける朝。
風が私の髪を攫って・・頬をくすぐる
・・・・今日も私の1日は始まる。
「・・・・・・・・・・あれ?あれ!・・・あれ!?;朝入れたのに・・・!!!」
歩いていた足を止めガサゴソと鞄を漁り、中からは四次元ポケットのようにポンポンと物が出てくる。
ま、
まさか・・・・・・;!・・・・・や、ヤバい・・・・・・・・・・
「・・・っっあぁぁあ!!!;や、ヤバい!!!!!;お落としたっ・・・?!!;」
落とした。
最悪。
・・・落としたぁぁあ!!;
完全に落とした・・・!!;
時計に目をやると、時間はすでにギリギリ。戻る暇なんて・・・ないんだけど・・・
その落とし物は探さないと・・・・マズいんだよ!!;
なんてったってそれは・・・・・昨日徹夜で作成した・・・!!!;
「っうぁぁあん!!;どうしよう!!・・・だ、誰かに見られたりしたら・・!!!;」
その場であわあわと慌てる私。
そんな間でも時間は鬼畜のように過ぎていく。
「も、戻るしかないよね・・?」
遅刻・・・・するしかないよぉ・・・・・
よし・・!博士の説教は覚悟しなきゃ・・!!!
グッと拳を握ると覚悟を決めて私は再び来た道を戻ろうと振り返っ・・・・―――
ドドドドド!!!!!
振り返った瞬間、まるでハリケーンみたいな煙を上げて何かがこっちに向かってきた。
「え・・!?;え!?;な、なに!!!??;」
恐怖のあまり硬直する私に・・・・・・そのハリケーンが声を上げた。
『ちぃぃぃぃいこぉぉぉおくじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
「ぎぃやぁぁぁあ!!!!?;」
それはそれは・・・・・物凄い顔とスピードで走ってくる・・・お、女の子・・!?
その女の子は私を見つけると目の前で一気に止まり・・・
今の般若みたいな顔から急にガチガチになり
『あぁあ!!;すすいません!;ごごめんなさいっ!い、今からいいい行きます!;ままだ遅刻じゃな・・』