ガールズ ビー アンビシャス!!
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Side:希
ヤバい。
何がヤバいって、とにかくヤバい。
ヤバいしか言えないくらい超ヤバい。
ボクの隣の席の人っ、超絶かっこいいんですけどぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
サラサラの青い髪、ばつーんと切られた髪型…
ブッフォwwww髪型超ウケるんですけどwwwwwwww
やっべ超好み。
式の時斜め前に座ってるの見た時から気になってたよダーリン…!
うん、正直空飛ぶ学園長より気になってた!
…ごめん嘘!入学式もそれなりにエンジョイしてた!←
同じクラスだぜイヤッホーィ!とか思ってたらまさかのお隣さん!
これは…っ、これはもう運命だよね!
うん、運命としか言いようがない!!
そうと決まれば、早速アタック開s「虹原希ちゃーん」うぃっす!
「はーい!何ですか!林檎ちゃんせんせー!」
「何ですかじゃないわよ!自己紹介、あなたの番よ!」
「あ、マジすか」
おっといけねぇ!
隣の人のこと考え過ぎて何にも聞いて無かった。
えっと、自己紹介だっけ?
………あ!だったら、
「えー、うぉっほん!虹原希!ピッチピチの15歳でっす☆アイドルコースだよ!んーと、好きな食べ物は納豆でーあ、UFOキャッチャーが得意だよ!
それと……そこの君!」
ビィッシッ!と、隣の彼を指差す。
あ、ごめん、これ失礼だね。
…やっちゃったもんは、気にしないんだぜ!
そして隣人は驚いた顔でボクを見ている。
驚いた顔も素敵ですな!
「…俺が、どうかしたか?」
「うん!あのね、ボクと…」
「?」
「……ボクとっ、お付き合いを前提に結婚して下さい!!!!」
「…………は!!!?」
くぅー、決まったぜ!
やっぱ、ファーストコンタクトが大事だよね!
もう結婚決定だよね!
「な、ななな何を言っているんだ貴様!」
「何って…プロポーズ?」
「!? 何を平然と…俺達、これが初対面では無いか!」
「チッチッチ…愛に時間は、関係ないのだよ。ワトソン君」
「誰がワトソンだ!!!!」
「はいはいはい!そこまで!」
パンパンッと、手を叩きながら林檎ちゃんが割り込んでくる。
あー!せっかくしゃべってたのにぃ…
「ふぅ…君達、若いのもいいけど、ちょっとはしゃぎ過ぎ!」
「待ってください。君“達”って、俺も入れないで下さい!」
「シャラーップ!君も十分騒いでたでしょうが!
それと、希ちゃん!」
「なーに?」
「今回は見逃してあげるけど、うちの学校恋愛禁止だから!
次イチャついたら即刻退学だからね!」
「え……ぇええええぇええええぇえ!!!?」
何それ初耳なんだけど!!
昭和かよ!いや、昭和時代にそんな校則あったか知らないけどさ!
「そ、そんなぁ〜…林檎ちゃぁん」
「我慢しなさい。たった一年なんだから」
「一年って長いんだよ!?356日!1日24時間が356回もあるんだよ!?」
「365日よ!全く…変な子が入ってきたわね…」
「ヒドス」
変な子とか言われた。
林檎ちゃんだって十分変じゃん!オカマじゃん!
考えてたことがバレたのか、林檎ちゃんに睨まれたので慌てて椅子に座る。
恋愛禁止とか何それ…
せっかく運命的な出会いをしたのになー…
でも、諦める気は毛頭無い!
うん!バレなきゃいいんだよ、バレなきゃ!
席も隣だし、チャンスはいっぱいあるよね!
とりあえず自己紹介終わったら話しかけようとか考えてたら、ワトソン君と目が合った。
露骨に嫌な顔をされたから、投げキッスをお返ししてあげたら顔面に消しゴムが飛んできました。
意外と攻撃的だね君!
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