隠し部屋
□この上なく吐き気のする奴ら
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最近、幕府の奴らが白夜叉を抹殺しようと
色々と企てている事は知っていた。
でも・・・こんなことになるとは思わなかった。
どんだけ俺の事、好きなんですかァァァァァ!?
俺の手の上には天人の目玉と紙切れ。
紙切れには
『白夜叉様へ
この手紙は何時届くでしょうか
私は楽しみで楽しみで溜まりません!
本当が自ら渡しに行きたいのですが・・・
生憎、忙しくて・・・
とても・・・発狂してしまうくらい残念でなりません
どうか自ら渡せない事をお許しください。
それでは、何時か会いましょう
○○より』
「渡すものって・・・コレ!?」
手のひらに転がる茶色の目玉。
自ら、って・・・マジでか
よかった、来なくて!!!マジで!!ほんっとうに来なくてよかったァァァ!!
「ん?・・・○○って・・・」
あ、コイツ・・・幕府の上官だ。
ざわ。。。
胸が鳴る。いや、鳴るなんて可愛らしい事じゃない。ぬちゃり、というのだろうか・・・?
真っ黒い気持ちが中から全体に広がってくる。
ずっと抑えていた憎しみ、
幕府にだけじゃない、天人にも人間にも
この世界にもの憎しみ。
俺を抹殺する計画を企てているくせに
これも計画の内か?
だとしたら悪質すぎんだろーが
どっちにしろ
殺してーーーーーーー
「銀さん?郵便とってくれましたか?」
「!・・・おう、俺宛てみてーだわ」
そういってパジャマのポケットに紙切れをしまい、天人の気持ちの悪い目玉は反対の手で後ろに隠した。
「そうですか、昨日電話きたんですよ」
「電話?」
「はい、明日、郵便である物を送ります、って。誰だかわかりませんが」
「へぇ・・・そうかい」
「銀さん?」
これを新八か神楽に最初に見させるつもりだったのか
「安心しな、奴らなんざさっさと片付けてくるからよォ・・・」
「ぎ、銀さん?どうしたんですか?」
「いーや、こっちの話♪」
この上なく吐き気のする奴らには
神の刑罰を、なーんてね☆