銀魂・短編
□蘇る遠い日の記憶。
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天人と真撰組の戦い、があったらしい。
攘夷浪士も参加してきて大変だったようだ。
「旦那ァ」
「お?総一郎君、どうしたの」
「仕事終わって帰るところでさァ」
それと総悟でさァ
「ふーん、あ、大串くん」
「殺すぞ」
土方は大分、イライラしているようだ。
「お疲れさん」
「どーも、で旦那は何してるんですかィ?1人でヤケ酒ですかィ?」
「まーね」
「おお!!万事屋!」
「ゴリラきたー」
「ゴリラやめてぇぇぇ!」
「キモ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・近藤さん、はゴリラじゃないです、よ・・・・・・・・?」
「フォロ方、しっかりしてくだせィ」
「殺すぞ」
「勝ったんだ?天人との戦い?」
「まぁな・・・、攘夷浪士も参加してきやがって・・・めんどかったぜ」
「あ、攘夷志士もいましたぜェ」
「・・・ふーん。」
「旦那がいれば犠牲者はいなかったかもしれませんねィ・・・」
「・・そうかもなー」
「そうそう、知ってるかー?」
「ゴリラ復活か」
「昔な」
「無視か」
「攘夷戦争があったろう?」
近藤が話しはじめた。
「そん時に化け物みてぇに強い奴がいたって」
「ほう・・・?」
土方が反応する。
「本名はわからんらしいが、こうよばれているらしい。
【白夜叉】」
「・・・」
「聞いたことある」
「俺もでさァ、なんせ桂より強いらしいですぜェ」
「万事屋は知ってるか?」
【化け物】
【こえーよ、いつか俺らも殺られちまうんじゃねぇか・・・?】
【人殺し】
【お前なんて】
「万事屋?どうかしたのか?」
近藤がうつむいている銀時の顔を覗き込む。
「っ!」
我に返った銀時は慌てて後ろへ引いた。
「あー、わり!聞いてなかったわ」
はは、といつものように笑う。
「ったくお前は・・・」
土方があきれる。
「旦那らしいでさァ」
沖田が微笑む。
俺の事を何にも知らなくて、とても憎い幕府の奴らだけど
こうやってくだらない話して
喧嘩して笑い合ってる時が
とても楽しいんだ。
いつかは俺の正体がバレて、
敵同士になるその時まで
どうかこの日常を壊されないように、
ただ、願う。