銀魂・長編
□第オマケ章
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注意!グロですw
ぴちゃんっ
どこからか水がおちる。
「銀時、もうお前に用はない。」
白川がゆっくりと刀を持ち上げた。
「・・・あ・・・・あああ・・・・・」
「!?」
「あああああああああ!!」
突然壊れたように叫びをあげた銀時。
それと同時に銀時の頑丈な手錠がバキッと壁から折れた。
銀時の体が自由になる。
「いらない・・・」
『万事屋!?』
マジックミラーの向こう側にいる近藤達。
「いらないんです・・・・・先生」
「先生?」
白川が言う。
「貴方や・・・俺の大切な人達がいない
この世界なんて。」
銀時はふらふらと立ち上がる。
「貴方が好きと言ったこの世界は・・・俺には辛すぎます」
そういって銀時は
「天国で会いたかったけど俺は地獄行きだから無理ですね」
悲しそうに微笑み白川の後ろにいる暗殺部隊に襲い掛かった。
『旦那!!!!!!やめてくだせェ!!今のアンタじゃっ・・・っ』
沖田は目を疑った。
銀時はまず近くの刀と(さっちゃんの)クナイを持ち、刀で2、3人斬り、そして、そいつらの額にクナイを突き刺しえぐった。
肉がえぐれ、血が吹き出す。
「っ!」
近藤は思わず目を背ける。
土方と沖田も同じように背けていた。
「お前らも殺したところで世界は変わらない・・・でも
これは俺の自己満足だ。」
ふふ、不気味な笑いをし、
一瞬で暗殺部隊を全滅させた。
「あとはお前だけ・・・」
怒りが籠もった目が白川を見つめる。
ゾッ
白川は唾を飲んだ。
「楽に死ねると思うなよ」
刹那、白川の体は浮いていた。
「(ぶっ飛ばされた)」
白川は壁にぶつかり血を吐く。
ガッ
銀時は白川の髪の毛を掴み引きづる。
「まずは腕か足かどっちがいい?選ばしてやるよ」
え、と白川が目を見開く。
それに銀時は小さく舌打ちをすると更に白川の髪の毛を引っ張り、
「お前の腕か足、最初に切り落とす方を選べ」
一言一言、わかりやすく白川に伝えた。
白川の顔が真っ青になった。
それを見て銀時はニヤニヤとし刀を右手に持った。
あからさまに白川が怯え、逃げようと足掻く。
「選ばないっていうなら・・・逃げれないように足からにしようか」
『お、おい!!万事屋!お前いい加減にしやがれっ!おかしいぞ!!?』
『旦那、もうやめてくだせェ・・・頼みまさァ』
『万事屋・・・・』
「うるさいなァ・・・幕府の狗がギャーギャー騒いでんじゃねーよ」
銀時はいつものようにヘラヘラとし、マジックミラーをみた。
『しっかりしろ!お前、いつもそんなんじゃっ』
「ならさ」
銀時が土方の声を遮り、
「お前らは俺の何を知ってるってわけ?」
『それは・・・』
「知らないくせにさァ・・・・・・あのね、この際わかってないみたいだから言っておくけど」
『・・・?』
「俺とお前らはもう敵同士だぜ?馴れ合いはやめてくれや」
表情こそいつもと変わらないが声は鋭く冷たく、近藤達の胸に突き刺さった。
『て、てめぇっっ』
『土方さん!!』
珍しく沖田が土方を止め、
『旦那・・・旦那は何とも思わないんですかィ?・・・・・・・・そんなことして』
・・・・・
そんなこと。
あぁ・・・、銀時は息絶えた暗殺部隊と手元の白川に目を向ける。
「ならお前らは・・・俺がこーんな拷問されているのを目の当たりにして・・・・何とも思わなかった?」銀時は自分の体の傷を指差す。
『辛いに決まってるだろィ!!』沖田が激怒した。
自分がどれだけアンタを助けたかったか・・・、沖田は俯いて肩を震わせる。
「俺も同じだよ」
『え・・・?』
「どうせ俺は化け物(鬼)だから傷つかないとでも思ってるんだろーけどね?」
『思ってねぇ!!!』
土方が叫ぶ。
「へぇ、そうなの〜知らなかった」
茶化すように銀時はいうと
「俺だって傷つくよ。こんなことしてさ、でも体が動くんだ、頭が殺せと言っているんだ、体全体がそいつらを殺したいと勝手に動いてしまうんだ・・・・・・これは俺の本当の意志だろ?だったら従うしかねーだろォ・・・?」
銀時がガシガシと頭をかく。
「ホント、化け物だよな・・・俺ァ・・・・・・・・・」
一人呟いた銀時は持っていた白川の両足を切り落とした。
「うがァァァァァァァァ!!あああっ足っ俺の足がァァ!」
白川は喚き足を押える。
ボトボトっ
地面に落ちた白川の両足を銀時はぐちゃっと踏み潰し
「もうお前いーわ、死ね」
バッガンッ
不思議な音をたてマジックミラーにヒビが入る。
近藤達は衝撃で後ろに倒れていた。
マジックミラーは割れてはいないし、近達藤には何の被害もないが気圧というだろうか、それとも銀時からの殺気が原因か、後ろに倒れてしりもちをついていた。
マジックミラーにヒビがどうして入ったのか
近藤はマジックミラーをみる。
だがマジックミラーには、いつのまにか血がベットリついておりイマイチ向こう側が見えない。
ガンッ
また不思議な音
さらにヒビが入る。
そこで土方は気付いた。
『まさか・・・・・・・・・・白川さん・・・・・・・・?』
土方の考えは当たっていた。詳しくはわかっていないが。
「消えろ」
ガンッ
「汚らしい」
バガンッ
ぐちゃ
ボタボタ
血がマジックミラーを流れ落ちる。
今度こそ近藤は気絶しそうになった。
何故なら
マジックミラーについた血は
白川のだ。
銀時は白川の頭をマジックミラーに殴り付けたのだ。
白川の頭は原型を留めておらず、ただの肉の塊だった。
ガンッ
「うぇ、汚いわー」
銀時は白川の服で手についた大量の血を拭く。
『万、事・・・屋・・・・・・・・・・』
「俺はやっぱり・・・幕府が嫌いだなァ・・・・どうも好きになれねえ」
そう呟いた銀時は笑っていた。
(壊れてしまえば楽になれますか?)