銀魂・長編

□第一章【始まり】
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チュンチュン、と鳥が鳴き朝がきたと知らせる。
万事屋の主人、坂田銀時は相変わらずイビキをたて寝ていた。

ガラッ

「おはようございまーす」

メガネ(新八)が万事屋へ出勤してきた。
「ナレーターァァァァ!!」
「朝から煩いアル、ダメガネ!」
頭がボサボサで眠たそうに目を擦りながら起きてきた神楽。

「銀さんはまだ寝てるんでしょうね」
相変わらずだな、と新八は朝ご飯の用意を始めた。

「新八ぃ、肉が食べたいアルヨ」
「金欠です」

「そんなの知らないアルぅぅぅぅ!!」
「早く顔洗っておいでよ」
「チッ」
「あれ、舌打ちした?キャラ崩れてない?ちょ、」「煩いアル!!」



ピーンポーン


「あれ、こんな朝早く誰だろう、依頼かな??」
新八は不思議に思いながら
「はい、どちら様ですか?」

「真選組でさァ」
妙に暗い声の沖田と

「開けてくれねぇか」
苛々している土方と

「万事屋はいるか?」
沖田と同じく妙に暗い声のゴリ・・・近藤。
「ナレーターさァァァァァァん!!!!!」


ガラァッ


「煩いわ!!ゴリラ!!」
怒鳴りながらドアを開けたのは
寝起きで銀髪の天然パーマがボッサボサと万事屋主人、坂田銀時。
「朝早くスミヤセン、旦那ァ」

「総一郎君、どうしたの暗い顔してー」

「いや、別に何でもありやせんよ」
それと総悟でさァ。

「上がらせてもらうぜ?」
「ったく、朝っぱらから幕府が何の用だよ」
ぶつぶつと文句を言いながら

「新八ィ、依頼だったら茶でもだしとけー」
「わかりました」

銀時は洗面所に入っていった。



「では、どうぞ」
新八は向かいのソファーに3人を案内し、

「何かの依頼ですか?」

「あー、いや、万事屋に話が・・・」
近藤が言う。

「俺にか?」
銀時は顔を洗いおわりタオルで顔を拭きながら自室に入っていった。
しばらくするといつもの格好をした銀時が来て、真選組の向かいのソファーに座った。
銀時の両脇には新八と神楽。



「さて、話を聞こうか」










(幸せな日々に終わりを告げる音に誰も気づかずに・・・)
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