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□ひそひそこそこそくすくす、話をするのは、
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「もちろん、もちろん。そうだ、ねぇ、せっかくならタカ丸さんと綾部も誘おう。タカ丸さんは兵助が最近かまってくれないと言ってあの女を鋭く睨んでいたし、綾部は立花先輩が委員会活動をあまりしてくれないと不満そうにしていたからね。考えてみろ、全ての原因はやはりあの女ではないか!」

「いつがいい、いつがいいかな花音。私は早めがいいぞ。でないと雷蔵はいつまでもあの女の元にいる。私から、雷蔵を取ったあの女の!!」

「ん?ん?なんだ三郎はやっぱり雷蔵が一番か。そうだね、私もお前達2人が一番似合っていると思うよ。うん、双忍だものね。そうだ、いつがいいだろうか」


いたずらっ子同士の会話はどんどんどんどん計画を立てて行く。
誰にも聞かれないようにこそこそと。
耳元でなるべく小さな小さな声で。



「でもなあ、やっぱり先輩達は邪魔だよなあ」
「そうだね、皆が皆あの女を擁護するものな」
「そういえば明後日先輩達は実習があるらしい」
「それはしめた。天は私達の味方なのだな、三郎」
「そうだな、花音。今からもう楽しみで仕方が無い。けれどやはり失敗は許されないな。もう少し計画を練ろう」
「ああ、そうしよう、そうしよう」






ひそひそこそこそくすくす、話をするのは、



次のいたずらの計画です!




2010/06/06
2011/03/31修正

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