キヲクとカヲリ-想い-

□展望台
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まだ肌寒い 春のはじめに

ふたり一緒に 歩いたね

公園の頂上には 展望台

陽だまりのなかには 笑顔があった



まがりくねった じゃり道を

ちょっと高めのヒールで 歩くから

ころびそうになった 私の手を

あなたはしっかり つかんでくれた



はなさないでほしい

このままでいさせて

一秒でもいいから 長く

つながっていたいの

この気持ちを 押しとどめて

隠すことなんて できない



どれくらい 笑い合っただろう

太陽がひとり 眠りにつこうとする

日はまた 同じように昇るけれど

そのとき私は ひとりぼっち



たまにしか 会えない

貴重な時間

過ぎ去るのは 早くて

次は一体 いつだろう―…



いかないでほしい

このままでいさせて

一秒でもいいから 長く

そばにいてほしいの

この気持ちを 押し殺して

隠すことなんて できない



「愛してるから」
 

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