fkmt夢


□支えはいつも
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「一条さん!」



今日は一条さんの仕事帰りに食事の約束をしていた。

だけど、ようやく一条さんのお仕事が終わったのは夜の12時だった…






「名無しさん!悪い…こんな時間まで待たせてしまって…」


「大丈夫だよ!それより遅くまで大変だったね、お疲れ様」




当初の約束は8時

それを4時間もオーバーしたのにこいつは嫌な顔一つせずニコニコと笑っている。






「名無しさん…」


ふとその笑顔を閉じ込めたくてに俺はきつく抱きしめた。

いや、正確には顔をうずめたのは俺の方だ。





「一条さん!?どうしたの?
何か仕事であったの…?!」





そんな俺の気持ちも知らず無邪気にそんな事を言い出す。


普段あまりない姿の俺をこいつはこいつなりに心配してくれているんだ。




「いや…」


ポンと優しく頭を撫でた
そんな俺を上目使いで不思議そうな目でこっちを見ている。




「実はさっきまで雪が降ってたんだ!でも今はもう止んでしまったみたい…」

「都心はなかなか降らないからな…それより長時間ここに居て寒かっただろ…」




冷たく赤くなったこいつの手を触ると何時間も待っていた事が伺える…
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