南国パプワ夢
□出会いはカフェで
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今日は大好きなカフェに出掛けてみよう!
毎日の疲れた日常に癒やしをくれる特別な場所。
そしてカフェの中での、ゆっくり流れる時間が大好きだった。
「いらっしゃいませ―」
いつものカフェに足を踏み入れるとそこには昨日までは見慣れない男の人が働いていた。
その人は黒髪を一つに縛っていて白のブラウスに黒のサロンの制服がとても似合う人だった。
(新しい人かな?)
ニコニコと挨拶をされて私は軽く会釈をしてしまった。
「お客様、大変申し訳ないのですがテーブル席が満席でございまして、もしよろしかったらカウンター席でも宜しいでしょうか?」
黒髪の店員さんは申し訳なさそうにしていた。
「あ、はい大丈夫です」
席に案内されるや、すぐさま水とおしぼりを運んできた。
私はここではいつも紅茶を頼む。色々なカフェで紅茶を頼んできたけどここのが一番好きだった。
ガムシロップとお砂糖を入れて甘いミルクティーに変わっていく
「じゃ、紅茶お願いします」
「ではミルクで宜しいですね」
「は、はいお願いします!」
「少々お待ち下さい」
…あの店員さんはレモンとミルクだと私がミルクを頼むのを分かっていたのかな?
何て少し不思議だった。