南国パプワ夢

□傷はあなたと共に
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「あれ?シンちゃんここ・・・」



「ん?ああ、ここは予約してあったんだけど他の連中はこの旅行に来れなくなったから空いてるんだ。ま、早くきりあげて来る事もあるかもしんねぇしな」



「そうなんだ・・・!こっちもすごい綺麗なお部屋だね!」




ニコっと嬉しい笑顔でシンタローに微笑んだ。


「あ〜・・・ここも良かったら使ってもいいんだぜ?」



「一人じゃこんな広い所勿体ないよ//」





「確かにそうだな・・」




「そうだよ・・・・」










・・・・・・・・・・・・・







・・・・・・・・・・










急にお互い黙りこんでしまった。


何故なら私はシンタローに片思いしてたから・・・・



あまり二人っきりになれる事がなかったからこんな時どんな顔をすればいいか私は分からず恥ずかしくなってしまったのだ。





「そ、そういえば、仕事って次の遠征かな??」



「ああ、あれね、あれ嘘に決まってんだろ?!」





「えええっ!!そうなんだ・・・私はてっきり遠征が決まった話かと思ったよ」




「ばーか!名無しさんを毎回そんな危ないところに行かせる訳ないだろ?」






「でもっ私だって戦えるよ!!訓練だって耐えて来たし、もっと役に立ちたい!!」






体温が熱くなるのを感じた。


「女」だからって特別扱いされるのは嫌!!


それにシンちゃんのそばでシンちゃんの約に立ちたいのに・・・!!!









「・・・・お前は戦うな」



「嫌だよ・・!今までずっと頑張って来たのに・・どうしてそんな事今更・・・」




「分かんねぇのか・・!!」

「分からないよ・・・」






今まで見たことのないシンタローの表情に私は戸惑いを隠せなかった。




・・・・・










やっぱり私は役に立ててなかったかな?





足手まといだったかな・・・



ならもっと頑張るから、勉強して訓練して身体を鍛えるから




お願いだから・・・






そんな顔しないで・・・











「・・・・耐えられないっ」

「えっ?」







その時抱きしめられ本当はずっと求めていた大好きな人の優しい温もりを直に感じた。
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