南国パプワ夢
□ずっとあなたと
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ここは高松の研究所。
「高松?居ますか?」
ひょっこりとドアを空けて顔だけを出して中の様子を伺った。
「おや、アナタですか〜グンマ様ならココには居ませんよ?」
「あ、いえ、グンちゃんに用があって来たんじゃなくて高松に用意があるんです!!」
「私に用事ですか?おやおや物好きですねぇ名無しさんさんも!」
「今日は高松の誕生日ですよね?高松にあげたくて…その、ケーキ作ってきたんです!」
高松は座っていた椅子から立ちあがり名無しさんの顔をじーっと見つめた。
「えっ…え?私何か変な事言いました?;それかもしかして誕生日、昨日か明日・・・でした!?
だとしたら私ったらなんて失礼な事を・・・!!」
「いえ、ちゃんと今日ですよ、ありがとうございます、しかし今日は徹夜で書類をまとめなければならないんです」
「…そうですか・・・じゃあ私待ってます!」
「……何時になるか分かりませんし、きっとかなり待たせてしまうでしょう…ですから、「い、いいんです!待ってたいんです…!!!今日という日は一年に一回しか無いですから・・・」
肩を震わせ少し悲しそうに俯くと、高松が近づいてポンと頭を軽く叩いた。
「分かりました、なるべく早く終わらせますから」
「は、はい//待ってます//」
笑顔で名無しさんは部屋を後にした。