17号夢短編
□涙のホワイトディ(後編)
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それから名無しさんは午後の授業は身に入らなかった。
そりゃそうだよ…!
だって大好きな17号の家にお泊まりするなんて、
17号がどんな部屋で暮らしてるのかも気になるし、それにそれに…!
ボーっと顔が赤くなると英語の先生に風邪か? 大丈夫か?と言われても全く反応がない名無しさんだった。 (笑)
授業が終わり、自分の家に帰宅して泊まる荷物をまとめ、約束の6時の駅前の時計の所に到着した、だが既に17号は待ち合わせ場所に来ていた。
「ごめんね!待ったかな?」
「俺も今来たとこだから気にするな、それにしてもすごい荷物だな!」
「女の子は大変なんだよ!泊まるとなると色々必要なんだから」
クスっと17号は笑うとさり気なく名無しさんの荷物を持ってくれた。
こういう17号の優しいとこ好き。
「ふふ、ありがとう!17号」
「お前が持つと両手塞がって手繋げないからな」
17号と手を繋ぎマーケットで夕飯の買い出しをして 、いよいよ17号のお家にたどり着いた!!
「着いたぞ!」
17号の家はこじんまりしたアパートだったが誰かと一緒に暮らしている感じだった。
だって玄関に女の子用の可愛い靴がたくさん…!!
「17号…すごい沢山靴があるね!!」
「ああ、それか、俺姉貴が居るんだ!でも今日は帰って来ないから安心していいぞ」
「そうなんだ!お姉さん居たんだね!!」
でも帰ってこないから安心しろって一体……//
靴を揃えてお邪魔すると、初めて見る17号の家にキョロキョロと色々見てしまう…
17号の部屋には観葉植物がいくつかあって、植物にお水をあげてる17号が何だか可愛いけど想像出来なくて思わず笑ってしまった。