17号夢短編

□涙のホワイトディ(後編)
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「よっ」

同じ学校の隣のクラスの17号、昼休み中私のクラスにやってきた。


私の大好きな人。

でも密かに17号を好きな女子は多くて教室にやってきただけでも何だか女子達がざわめいた。

「あれ?17号どうしたの?」

「ちょっと屋上行こうぜ」

私の顔を見るなり、手をひっぱって屋上へと連れて来られた。

「何かあったの?17号?」

「…明日…空けとけよな」

「……?」

名無しさんは少し考えて両手をポンと合わせるように、思い出した。

明日はホワイトディだったのだ。
もうあれから1カ月経ってしまったと思うと、とても早く感じた。




「って!17号バレンタインの時冗談で言ったのかと思ってたよ!」

「ばーか、誰が冗談で言うか…!」


17号本当だったんだ…!

嬉しい・・!
けど、あの時17号確か……

……俺をやる…って……



ぼーっとバレンタインの時の会話を思い出していると17号が名無しさんの顔に近づいて様子を伺っていた。

「だから、明日は俺んち泊まりに来いよな!」




え…
私が…?

17号の家に泊まる?


そ、それって…!

考えただけでもみるみる顔が赤くなってきちゃった。


「なぁに想像してんだよ?」
くしゃっと私の頭を撫でると、
耳元で「6時に駅前の時計前でな…!」


と言って17号は行ってしまった。



17号とお泊まりデート…何だか緊張しちゃうなぁ…
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