17号夢短編

□それは甘い寝言に
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「ほら言ってるそばから…ったく、ベッドまで運んでやるから寝ろ、俺は風呂入るから」

「………」




名無しさんをベッドに運び布団を掛けて寝かせると17号はお風呂へ向かった。

(はぁ…これなら俺一人で子育て出来るな…。はたまたマーロンを預かって慣れたか…それにしてもデカい赤ん坊だよな)


そんな少し笑ってしまう事を考え、身体を洗っていると、

脱衣所から音がした…


まさか…だよな…
嫌な予感しかしない…。

と脱衣所の黒い影に視線を送るとお風呂場のドアが勢いよくドカッと空けられた。

「17号ぉー!一緒に入ろう―!!」


やはりこれまた突然、真っ裸で現れた名無しさんに17号は一瞬目のやり場に困った。

「ばっ…!!突然入ってくるなよ!しかも、そんな真っ裸で来られても…」

「ええぇ!?、お風呂は裸で入るもんだよぉ?」


「そんな事知ってる!でもこっちにも事情があるんだ!! 俺が先入ったんだから名無しさんは後で入れ!!」

「事情ってぇ?」

「…知らない方がいいぞ?後悔するからな」


「…んでもぉ、17号にぃ心配させちゃったから、体洗ってあげた……い…って…あ、あれ……?」


名無しさんはまたフラリと力が抜け17号の背中にくっつくように倒れ込んでしまった。
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