17号夢短編
□それは甘い寝言に
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今日は何だか名無しさんの帰りが遅い…。
この俺がそわそわと部屋を行ったり来たり、時計を確認し、17号は自分の携帯を開くと…
夕方あたりに名無しさんから届いたメールに帰りが遅い答えが書いてあった。
そっか、アイツ職場の飲み会とか言ってたな…酒弱いくせに……。
と思っていると、
突然ドカッと玄関が空く音がした。
「たっだいまぁ―!!17号っ―!!」
普段とは違う破天荒な名無しさんに17号は驚きを隠せずに居た。
「ちょ、もう夜中なんだから静かにしろ…。
それに名無しさん、お前飲みすぎだぞ!」
「はははっそんな事ないよぉ―!」
「…とりあえずお茶入れるから座ってろ」
半ば呆れたような17号はキッチンの方へ行ってしまった。
17号はヤカンに水を入れ火に掛けようとすると、後ろにはぴったりと名無しさんがくっついていた。
「んねぇ…17号心配したぁ?」
それは17号の耳に息が掛かる位近く、いつもはこんな声出さない名無しさんに17号は何かくすぐられたような気がした…
けれど…
「ぷっ…はははっ17号今ドキっとしたでしょ―!!やったーやったー!!」
「…ハァ…どれだけ飲んだんだ?酒弱いくせに調子に乗り過ぎだぞ!!いい加減にしないと…」
「だからぁ、対して飲んでな…あ、、あれ……!」
名無しさんはふらりと力が抜けると17号にもたれかかってしまった。