17号夢短編

□〜瞳を閉じて〜後編
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「あっそう。まぁいずれはここも壊すんだから順番が変わるだけだけどね」





結局明日18号と俺はこの町を離れる事にした。



あの女にもう一度会いたいのか会いたくないのか。俺は妙な気持ちに心を惑わされた。



意をけして俺はまた昨日女と出会った所へ行った。
名前すらも知らないあの女に。






知りたい・・・・知りたくない。知ったとして一体何になる?
これ以上知ったら俺はあの女の事がもっと何もかも知りたくなってしまうというのに。






行ってみると女はその場所に居た。昨日からずっと居たらしい。まだ顔に泥がついている服にも。
座りながらあの笑顔で寝ていた。


俺は女の隣りに座った。
目を閉じてる長いまつげが印象的だった。
こんなに顔立ちの綺麗な女が居たのかと俺は目を奪われた。




「俺は・・・・・・・・・・俺たちは明日この町から離れる。じゃあな」
聞こえないと分かっていても俺は女にそう最後に言葉を残した。
そう言って俺はここから立ち去ろうとした瞬間女が目覚ました。


でも振り向かない。これで会うのは最後だから…


俺達の出会いは無かった事に。
女に後ろ姿のまま軽く手を振った。



女は勢いよく俺の服を掴んで来て泣きながら俺に何か言って来た。




―ど う し て は や く わ た し を こ
ろ し て く れ な い の ?―




言葉とは言えない言葉。
女は心に溜め込んでいた気持ちを俺にぶつけて来た。




………………
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