17号夢短編
□kissマーク
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「ひゃっ!!」
「どうした?」
・・・・誰かが自分のおしりを触って来た!!なんて言えない・・・・
「・・・な、なんでも無い・・・はは」
更に、触って来る奴がどんどんエスカレートしてきて今度は着物をたくしあげて太ももまで触って来た。
「!!!」
知らない男に触られるのがこんなに気持ち悪いなんて・・・・それにまだ・・・17号にだって触らしてないのに・・・・
恐怖と不安で目を閉じた。
怖い・・・・!!
「・・・・お前俺の女に何やってんだよ?」
恐る恐る目をあけると17号が中年の男の腕を掴んでいた。
睨みつける17号。
このままだと17号が男をボコボコにしかねない。
・・・もう人を傷つけないって約束したばっかなのに!!
「やめて!もう私は大丈夫だから!!」
と17号の腕を掴んだ。
17号の男を掴んでる腕の力が一瞬緩んだのか、中年の男は隙をついて慌てて逃げて行った。
「・・・・大丈夫か?悪い気付かなくて・・」
「えっ?私は大丈夫だよ//それにあんなの自分で捕まえれたよ//」
と言いつつ、本当は心底怖かった・・・一人だったらきっとそのまま一人で固まってたに違いない。
「・・・今度はすぐに分かるように手繋いどく」
そういって17号は名無しさんの手を握ってきた。
「うん///」
嬉しい//
17号と手を繋いでると、守られているようなそんな安心感がうまれる。
それにさっき私が痴漢された時に「俺の女に・・・」って言ってくれたのが名無しさんは素直に嬉しかった。
その後17号と私は何軒か屋台を回った後、一休みする為に少し人気の無い境内に来た。
「あああっもうお腹一杯だよ〜」
「お前かなり食べすぎ」
そんな他愛ない会話をしながら、二人で石段に腰を降ろした。