17号夢短編
□振り向けばいつも
1ページ/2ページ
振り向けばいつもお前が居た。
どんな時も俺の傍に。
覚えてるか、俺とお前が初めて出会ったのを・・・
寒い雨の日、自分が誰だかここが何処かも分からないまるで空っぽの俺。そんな俺にまるで太陽の光を注いでくれたような名無しさん。
名無しさんのあの眩しい、優しい顔は今でも忘れはしない。何もかもを失った俺に人を信じる心すら忘れ、心は既に欠けていた。
そんな俺に手を差し伸べてくれたお前の手は暖かかった。そして進むべき道を教えてくれた。
そんな名無しさんは俺の大事な女。
それから俺達は時間を掛けて、親しくなり付き合うようになった。
お前と出会って色々な事を学んだ気がする。
「俺と出会って、付き合ってお前に俺は、何か与えられたか?」
こんな俺でも不安になる事もある・・・・・
そう言うとお前は決まってこう言う。
「私は17号と出会えて神様に感謝してるよ//
だってこの広い世の中出会えるのって本当に奇跡に近いと思う!!
それに私は17号に何も与えてなんてないよ!!それは17号自身が見つけられたものじゃないかな、もしそうだとしても私はきっかけを与えただけだよ//
全ては17号、どんな時も自分次第なの。
自分が行動を起こさないと何も進まない、何も見つけられない、道も切り開けない。
でも17号はここまでやってきた。それは17号に今後たくさんの可能性があるからだよ///
今の17号はとても輝いてる!!
私、17号の彼女になれて本当に嬉しくて毎日とっても幸せなんだよ//」
・・・・・・・・・・フッ・・・そうだな・・・お前はそう言うよな。
俺も名無しさんが俺の彼女で本当に良かったと思う。
俺は何の為に生きて、ここまで来れたか今ならよく分かる気がする。
お前と出会わなければ今の俺は居ない。
お前と出会わなければこんな愛しい気持ち知らなかった。
「17号〜!!ごめん遅れちゃった;;ごめんね!!待った?」
‘ギュッ’
17号は名無しさんを何も言わず強く抱きしめた。
「!!??・・・・・じ、17号?」
「・・・・・・・・・・・・・お前をずっと離さないから」
END
★後書き★