南国パプワ夢

□ウサギさん
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「名無しさんはんこれおやつにどうぞ」

アラシヤマが出して来たのは小さなウサギをかたどった和菓子だった。





「わぁ//可愛い//アラシヤマが作ったの?」


「そうどす!わて、お菓子作るの好きなんどすえ」



「すごいね//耳のとこほんのりピンク色だし!!すっごく上手に出来てるよ//

…でも……」


「でも…何どす?」


「可哀想で食べれない…っ//(>_<)」


「名無しさんはんは優しいんどすなぁ」




そう言ってアラシヤマはウサギの和菓子を口に半分だけ加えると、

一緒に食べようと名無しさんの口に、ん―!!と持っていった。

恥ずかしながらも一つの和菓子を半分ずつ食べた。



ウサギちゃんは甘くてほんのり桜の味がした。





「へへ//…私、ウサギちゃんとちゅーしちゃった!!」







名無しさんが食べたのはウサギの顔の方だった。




「ええっ!!!そういえばっ!」






アラシヤマはぷくっと頬を膨らまし名無しさんを見るとやきもちしてるようだ。
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