DRRR!!

□ー流血ー 【臨也×正臣】
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――じわり、と滲んでいる血。
  そのまま死んでしまえと思う。

「―――何、考えてんの?」
「はぁ…っ、ぁ、…激しいな、…って思って…」
「嘘だね。」
「……早く、終わってくださいよ」
「可愛くないね、」
  男が、可愛いなんて言われても嬉しくない。
そっぽを向いて行為に耐えている正臣に、臨也はナイフを正臣に見つからないように取り出す。

「っあ、あっ…、ん、くっ…、」
  ぐちゅぐちっ、…聞こえてくる体液の音。

「…臨也さん。どうして、…どうして、俺を、…犯すんですか………」
そんなことを聞いた時。
   臨也は、妖艶な笑みで見下ろしてくる。
      正臣は思った。 ああ、嫌いだ。こんな奴…。
「嫌がる表情が見たいから!反応が見たいから!…紀田正臣が、面白いから。」
「ッ!!!」
そんな正臣の思いとは裏腹にとても楽しそうに笑う臨也の答えを聞いたとき、正臣はどうしようもなく腹が立ち、繋がってるのもかまわずに殴り掛かろうとした。

  が、その瞬間。
「甘いよ、」
臨也は手にしていたナイフで正臣の首を傷付けていた。
「…!」
「…ほんと甘いよね、正臣君はさ。」
臨也は淡々と正臣の心に毒を吐いていく。
「そんなだから何も守れないまま壊れていくんだよ、それを俺のせいにして逃げて逃げて…ただ逃げるだけで。」
「黙れよッ!!!!」
もう一度、渾身の力を込めて殴る正臣。
気が付いたら殴っていて、今度は臨也の頬に当たった。
「くッ…、!」
「はぁっ、…はぁ…!」
「…痛いなぁ、落ち着いてよ正臣君。…せっかくセックスしてんのに、」
クスリ、と妖艶に笑いながら臨也はぐりぐりと正臣のナカを掻き乱す。
「ひっ…、ぁ!?」
「わざと…当てさせてあげたんだよ?どう、スッキリした?あはははっ!!」
正臣の奥に容赦無く叩き付けながら嘲笑う。
   じわっ…、臨也の腹部の傷が開いたのか血がさっきよりも滲んでいた。
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