ACUTEをデュラでやってみた。

□折原臨也
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なぜこうなってしまったのか。
もっと別の方法をとるべきではなかったのか。

後悔?

いや、これは後悔なんかじゃない。
ただ、もう少し楽な関係を結ぶ方法もあったのではないかという思いだ。

「…このままでいい、か」

受信されたメールを見つめ、臨也は笑う。
「確かに、このままでいいよね。楽だし」
重すぎる愛に気づかぬふりをするのが、気づくことよりも楽なのは当然だろう。

だが−

つまらない日常を彩る二人の少年の心を弄びながらも、臨也の心は後悔に苛まれていた。

結局、夜の先には朝が来て。
彼は現実から逃げ出した。

雨音は今も窓を打ち鳴らし続け、一人取り残された少年の姿が見えたような気がした。

(まあ、帝人君は理解力のある子だからねぇ)
(…今日は少し優しくしてあげたほうが、傷も癒えるのかな?)

臨也にしては殊勝な心掛けだったが、果たしてそれは正しいのか。

歪んだ愛を一身に受け、自らも歪んだ愛を貫く情報屋は、その足を狂った街へ向ける。

そう。
池袋に―

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