もぐもぐ

□これいじょう、うしなわないために
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尊美.















走り去る背中を見た。



消えていく命を見た。





小さな背中が離れて行く。



「八田」


反射的に伸ばした腕は小さな背中を捕まえられた。


「み、尊さん!?」
「何処に行くんだよ」
「十束さんの、犯人を...」
「あ?」


お前まで


「行くなよ」
「へ?」
「傍に居ろ、離れるな」
「え、ちょっ....尊さん!?」


逃げないように抱きすくめて


「俺が居れば.....」


守れたのに


「み、ことさ」
「八田」
「は、はいっ」
「俺が好きか?」


耳元で囁けばびくりと跳ねる体。


「なに言って...」
「好きか?」
「.......う、えと....好き...っす」


俯いているが耳が赤い。


「てか、なんでそんなこと」
「黙っとけ」





八田



離れるな



傍に居ろ



これ以上



大切なもんは



失いたくない。






「ん....みこ、とさ...っ」



だから



疑似でもいい。




「美咲」



依存して



離れるな。





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最近目的がわからない(^o^三^o^)



たすけて



20121202

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