まぐまぐ

□cooking
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ほのぼの猿美目指してみた。ほむ比古













「美咲、今日草薙さん達留守にするって」
「まじで?うおお...飯どうすんだよ」


久しぶりに話したと思ったら
こんな話で。


「じゃあ出前とるか」
「いいけど...お前ピザはやめろよ!ちゃんとした飯にしろって!」

俺の言葉に大人しく
ピザのチラシを放す猿比古。

今日も大人しい。


あ、そうだ


「猿、飯作るか」
「は?」
「俺が飯作ってやるよ」
「え、美咲料理しないだろ」
「うっせ、俺の料理の腕なめんなよまじで」
「なめるどころか食った記憶ねえよ」
「ま...まあとりあえず買い物いくぞ!」
「はあ?...しょうがねえな」


そんなわけでふたりで買い物。


「ところで美咲、なにつくんの」
「イタリアン」
「.....」
「...なんだよその顔は」
「いや急に具合が」
「てめえぶっ殺すぞ」
「そっちのがマシかな」


口うるさい猿をぶん殴ってから
精肉のコーナーに向かう。


「パンチェッタパンチェッタ」
「美咲が本当にイタリアン作る気だ」
「悪いか」
「うん、不安」
「安心しろって」
「んー」

次は野菜コーナーに向かう。


はずだった


「美咲どこいくつもり」
「野菜コーナー」
「やだ」
「は?」
「無理無理」
「いやでもパプリカとかトマト」
「いらない」
「いる!」
「じゃあ食べない」
「ふざけんな!」


無理やり抑え込んで
野菜ゲット


「さて、と帰るか」
「んー」
「文句言うなよ」
「はいはい」


そう言って手を握ってくるからこいつはズルい。


なんか恥ずかしいじゃねえか...!




しばらくして家につく。
今日はこいつと二人の食卓になる。



「で、なんか手伝う?」
「いらねーよ、テレビでも見てろ」
「おー」



猿比古がソファに座って
テレビを見始めた。


その隙にこっそり
切り抜いたイタリアンのレシピを覗いた。


よし、つくるぞ!



手際よくパンチェッタ炒めながら


「今日は寒かったなー」
「まだ冬だしな」
「はやく春こねえの」
「まだまだだよなー」



って労うんだ。




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