夢小説入口∫異世界への扉∫

□第5の扉
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ライが出て行った後名無しさんはゆっくりとベットから起き出し
服が置いてあるという机の方に向かった

「・・・・・!?」

机の上には
きちんとたたんである服と靴

「・・・これって、おにぎり?」

不格好に握ってあるおにぎりと手書きのメモが置いてあった


名無しさんくんへ

昨日はごめんね?
つい夢中になっちゃって・・・
名無しさんくんを
傷つけるつもりはないんだ
前に居た世界で
ボクが1番好きだった
食べ物を再現したつもりなんだけど〜
なんて名前だったかなぁ?

PS、ボク料理の才能はないみたいだねぇ〜

ミネア



「・・・ミネアさん、これ、おにぎりだよ・・・」

名無しさんは小さく呟くと手に取り口に運んだ

「すごいしょっぱい・・・けど、おいしい・・・」

懐かしい味とミネアの不器用なサプライズに名無しさんの表情がほころんだ

大きなおにぎりを2つあっという間に食べた名無しさんは
ミネアの用意した服を手に取った

白いシャツに黒のハイウエストタイトスカート、ストッキング、黒いパンプス
それに・・・

「・・・///ミネアさん」

一緒に置いてあった下着を手に取り思わず赤面してしまう名無しさん


水色にピンクの小花がちりばめられた可愛らしいデザインのブラとパンティなのだが
下の方はスケスケのTバックの紐パンだった

名無しさんは少し躊躇しながらも
下着を身につけた
ブラのサイズはぴったりで名無しさんの大きな胸をより一層際立たせた
ストッキングを履き、シャツ、スカートと履くとOLのような装いになるが
胸元が空いたシャツから谷間が覗き
胸のすぐ下まであるタイトスカートが胸を強調している
ぴったりとしたタイトスカートの後ろに深くスリットが入っているので太腿が覗き
かなり魅力的な格好だ

名無しさんが着替え終わるとすぐに

ビーーー
ビーーー

と電子音が鳴った

『名無しさんくん よく似合ってるよぉ〜
ちょっと君に説明したいことがある
応接室にきてくれないかな〜』

ブチっと切れた後
部屋のドアが自動で開いた

・・・!?///ミネアさん、もしかして全部見てたのかな?

名無しさんは少し顔を赤らめながら
部屋を出ると奥の扉が開いたので、その部屋に入った

ミネアがニコニコ顔で迎える
その横には複雑な顔をしたライの姿もあった

『本当によく似合っているよぉ〜
ささ、これも着てみてっ』

そういうとミネアは新しい白衣を名無しさんに着させた

『うんうん、ばっちりだ』

白衣を着るとすっかり学者か医者のような印象になる

「ミネアさん・・・これは・・・?」

名無しさんが尋ねるとミネアは嬉しそうに答えた

『今日から名無しさんくんはボクの助手になってもらうことにしたんだぁ〜
ひき続き、君の身体も調べないといけないしねぇ〜』

身体を調べると言われて
名無しさんの身体がビクッと硬直する
その反応を見てライが名無しさんの肩を抱き
ミネアに向かって言った

『ミネア・・・名無しさんが怖がっている、安易な言動は控えてくれ』

『ごめんごめん、ライ伯爵そんな怖い顔しないでよ〜
名無しさんくん、怖い実験はしないから安心してっ』

ミネアがオーバーに両手を上げながらライに言い名無しさんににっこり微笑んだ

「あの・・・ミネアさん」

名無しさんが気になっていたことをミネアに聞いた

「私の身体のことで何かわかったんですか?」

その質問にミネアとライは顔を一度見合わせるがすぐにライは首を横に振った
ミネアは名無しさんに向きなおると語りだした

『ごめんねぇ〜まだ研究段階でキチンとしたことはわからないんだ〜
でも、名無しさんくんがこの世界を変えるかもしれないんだ
ボクが来たことで、この世界は大きく変化した
ごくごく原始的だった世界から一気に科学や医学が進化したんだよぉ〜
ボクも不思議なくらい、1つの技術からあっという間に世界に浸透していくんだ
ほんの2,3年で医者や科学者がどっと増えたしぃ〜
なんだか、本当は知ってたのに今まであえてやらなかったみたいに・・・
もちろん、ボクの頭脳が世界一だけどねぇ〜
君の場合はその魅力的な身体だねぇ』

そこまで話すとライが
割って入ってきた

『ミネア・・・まだわからないことも多い、名無しさんを悩ませる可能性があることはやめておいたほうがいい・・・
私は名無しさんの生活が不自由のないようにいろいろ用意する・・・ミネアも研究にもどるんだろ・・・』


『はいはい、伯爵は過保護なんだからぁ〜
あ、名無しさんくんの洋服はボクが用意するからっ クスクス・・・
名無しさんくん悪いけどボクは研究に戻る、ライ伯爵はいったん屋敷に戻るようだから
また君の部屋で待っててくれるかなぁ〜?』

ミネアはそう言った後
ヒラヒラと手を振りながら奥の部屋に入って行った

残ったライが優しく話しかける

『名無しさん、お腹が空いただろ?私が美味しい料理を用意して持ってくる
後、身の回りのものもな・・・夕食までには戻るから待っていてくれ』

ポンポンと頭を優しく叩くと名無しさんの部屋まで送りライは研究所を後にした
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