夢小説入口∫異世界への扉∫

□第4の扉
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『私が用意したドレスは気に入っていただけたかな?名無しさんはきっと可愛らしいデザインが似合うと思ったのだが・・・』

ライはドレスの胸元からこぼれ落ちそうな名無しさんの胸を見ながら言った

『こんなに刺激的になってしまうとは・・・他のサイズは合っているようだが・・・今、クローゼットに用意しているものはきっと同じ様なデザインだろう・・・
新しいものを用意させようか?』

すまなそうな顔をしながら名無しさんを見るライに名無しさんは申し訳ない気持ちになって答えた

「大丈夫です!せっかく用意していただいたものですし・・・こんなに可愛らしいドレスが着れて私嬉しいです」


名無しさんがにっこりと笑うのを見て
ライも満足したのか
クローゼットから何かを持ってきた

『では、髪を結いましょう。』

ライは名無しさんの髪を櫛で丁寧にとかすと
2つに分け高い位置で結んだ
ツインテールになった髪に白いレースのリボンを結ぶと
いとおしそうに髪に口づけた

『本当に名無しさんは可憐だ・・・さあ、こちらを向いて』

ドレッサーの椅子をくるりと回転させ
ライの方に向かせると

名無しさんの足元に跪き
レースのついた白いニーハイソックスとピンクのエナメルの靴を履かせた

「///あっありがとうございますっ」

ライの丁寧で優しい物腰に名無しさんは緊張してしまう

『名無しさん・・・その、今更なんだが謝らないといけないことがあるんだ・・・』

頭からつま先までロリータ衣装につつまれた名無しさんにライが言った

「なんですか?」

可愛らしく首をかしげる名無しさん

『その・・・下着のことなんだが、下はともかく、その・・・上のほうのサイズが分からなくてな 用意できなかった・・・すまない』

「えっ・・・///てっきりこの世界には無いのかと思ってました・・・」

名無しさんは驚き自分の胸の辺りを手で覆った
名無しさんの反応にライはクスクスと笑って
答えた

『そのドレスは下着をつけなくてもおかしくないものだから安心してくれ
それと・・・昨日少し話たんだが、ミネアが名無しさんに会いたいと言っている・・・』

ミネアの名前を出してからのライの表情がいっきに曇った

『昼食の後、ミネアの研究室に送っていくことになった・・・
名無しさんの意見も聞かずに決めてしまい申し訳ない、ミネアには色々借りがあってな・・・
同じ人間に興味があるらしい・・・』

頼る人もなく、帰る場所も行く先もない名無しさんに断る理由はなかった

豪華な昼食を取りながら
名無しさんはライにこの世界のことを聞いた
ライは自分に答えられることならなんでもと快く答えてくれた

この世界には何十種類もの種族が暮らしていること
他種族のカップルが交配すると父親の種が子に産まれるため男性は他種族女性と交わりたがる傾向にあること
人間は今までミネアしかおらず、そのミネアも数年前に突然現れたこと

『ミネアはマッドサイエンティストだ・・・』

ミネアのことを名無しさんに聞かれると
ライは苦しそうな表情になって語りだした

『ミネアはこの世界に来てこの世界のことを色々研究しはじめた、様々な種族を捕え、拷問にも近い実験をしたとゆう噂もある・・・
だが、ミネアは私の恩人なのだ
名無しさん・・・私は・・・吸血コウモリだったんだ』

苦しそうに絞り出すように話すライ
夜な夜な女性を襲い血を吸わないと生きていくことができなかったライに
吸血衝動を抑え、吸血と同じ成分を補給できるサプリメントを開発したのがミネアだった
莫大な財産を持っていたライに今後の研究を支援する約束をさせて・・・

『だから、ミネアには私が生きている限り、大きな借りがあるのだ・・・正直奴に名無しさんを渡したくない・・・』

苦しそうに目をつぶるライに名無しさんは
わざと笑顔をつくり元気な声で答える

「ライさん!私は大丈夫です!辛いことを思い出させてしまってすいません
わっ私も他の人間に会えるのたっ楽しみですっ・・・」

笑顔の中に不安が隠しきれなかった名無しさんをライは強く抱きしめた
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