夢小説入口∫異世界への扉∫
□第2の扉
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・・・頭がボーっする・・・
『気がついたか・・・』
・・・低い男の人の声
「!?っいやっ・・・」
目の前に先ほどの男の顔があった
息がかかるほどに近い
とっさに顔を背けると大きな岩の上に寝かされていることがわかった
周りには木々が生い茂っている
いつのまにか、どこかの森に連れて来られたようだ、先ほどの場所とはずいぶんと様子が違う
『ふふ・・・これはこれは、極上の獲物がかかった』
男は名無しさんの頬をぺロリと舐めた
「ひぃっ」
・・・怖い
名無しさんは言い知れぬ恐怖で震え、涙を大きな瞳にためた
『いい表情だ、そそられる。ちょっとした食事のつもりだったが、それだけにするにはもったいないな・・・
お前、名前は?』
「・・・・」
『俺はグレス、名前を言え!』
「・・・・名無しさん・・・」
グレスの強い言葉におびえながらも名無しさんは答えた
『ふっ、名無しさんか。なかなかいい名前だな
俺はへび族、あのニヨルの実はへび族のトラップだ。あの実の汁が女の身体につくと、へび族なら10キロ先でもわかる。
ちなみに男につくと3日は身体がしびれて動けなくなるがな。』
・・・だからルルはあんな態度だったんだ
『さて、説明もしてやったし。たっぷりたのしませてもらうぜ。
へび族にとって女の愛液が一番のごちそうだからな。』
グレスは不敵に笑うと
名無しさんのシャツを力任せに引きちぎった
ブチブチバラバラとボタンが飛び散る
「いっいやぁああ!!!」
名無しさんの悲鳴が森の木々に吸い込まれていった