夢小説入口∫異世界への扉∫
□第6の扉
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ぐううぅ〜〜きゅううぅ〜
・・・お腹空いたなぁ〜あれ?なんだか凄くいい匂いがする・・・
「ん〜ふわぁ〜」
名無しさんが大きな欠伸をしながら目を覚ますと見覚えのないベットに寝かされていた
・・・何ここ?私・・・あ、そうだシンラと・・・///
最後の記憶を思い出し赤面してしまう名無しさん
・・・それにしても・・・ここはシンラの家なのかな?
ベットの周りを囲むように沢山の物が所狭しと置かれている
箱に入った物やガラスケースに入ったもの、キラキラの宝石箱、絵画、ジュエリー・・・美しいものから一見ガラクタにしか見えないものまでゴチャゴチャと並べられていた
名無しさんがキョロキョロと周りを見回しているとガチャりとドアが開きシンラが入ってきた
『おっ、やっと目覚めたか 俺様の女神名無しさん』
満面の笑みで近づいてくるシンラからはフワリといい匂いがする
ぐううぅ〜〜〜
匂いに誘われお腹が鳴り赤面する名無しさんにシンラは大笑いしながら言った
『やっぱり女神様でも腹減るんだな 飯作って正解正解♪』
「・・・私、女神とかじゃないし・・・」
シンラが大げさに笑うので名無しさんは少し頬を膨らませて答えた
『でもよ あのマッド野郎んとこから盗みだしたアレ?お前にそっくりだぜ』
そう言いながらシンラが指さした先には30センチくらいの女神像があった
・・・陶器かな?白い肌、長くウエーブした茶色の髪、大きな胸にピンクの突起・・・
まるで生きているかのような女神像が一糸纏わぬ状態だったので、なんだか自分が丸裸にされているような気分になって赤面した
『な〜 顔からスタイルまでそっくりだ、これって名無しさんだろ?』
「私全然知らない・・・///きゃっ!・・・あれ?なんで私裸!!?」
シンラが女神像を手に取り名無しさんが被っていたシーツを勢いよくめくると
名無しさんは女神像と同じく一糸纏わぬ状態だった
慌ててシーツを被ろうとする名無しさんからシンラは素早くシーツを取り上げ遠くに放り投げると
真剣な目で名無しさんの身体を見つめた
『動くなっ!』
手で身体を隠そうとする名無しさんをシンラが大きな声で制したので
名無しさんは思わず動けなくなってしまう
「///シンラ・・・恥ずかしい・・・」
ジロジロと女神像と身体を交互に見るシンラに堪らず名無しさんが口を開いた
「シンラっ・・・・・・・・・・っ!ひゃあっ!?」
真剣な顔をしていたシンラが唐突に名無しさんの胸をむにゅっと掴んだのだ
『似てるけど、俺は名無しさんの方がいいっ このやわらかい胸 サイコーだぜ♪』
むにゅむにゅと胸を揉むシンラに名無しさんは真っ赤になって怒りだした
「もうっあっシンラ・・・コラっ・・・やぁあああん・・ダメっ・やめてっ・・・あっ」
先端の敏感な部分を責められて怒っているのか喘いでいるのかわからない声をあげながらも
なんとかシンラの腕から逃げてシーツのある場所まで行くとそれを身体に巻きつけた
「シンラ!私、その女神のことは本当に知らないから・・・とゆうか!私の服は?」
シンラは笑いながら両手を上げる
『ごめんごめん、もうしないからそう怒るなって まぁ、怒った顔も嫌いじゃないけどな♪
服は俺様が脱がした
汚れてたし、下着なんかぐちょぐちょだったからなっ』
ぺロっと舌を出しながら答えるシンラ、下着のことを指摘され顔を真っ赤にする名無しさんにシンラがつけ足した
『あぁ〜服脱がしたけど、それ以上は何もしてないぜ、コレクションは大事に扱う主義だからなっ』
部屋に雑多に並べられた芸術品達を見回しながら名無しさんは小さくため息をついたが
シンラはお構いなしにコレクションの中をゴソゴソとやっている
『・・・あれ?おかしいな?ああ・・・そうそう・・・おぉ!!あったあった・・・
ほいっ、これと後これとこれ、名無しさんにやるっ』
山積みになっている中からシンラが何かを探し出すとポイポイっとベットに投げる
ドレスと靴と下着のようだ
金色の細かい刺繍が全体に施され金色に輝くドレス
宝石が散りばめられたハイヒール
それに・・・
「これ・・・もしかしてパンツなの?・・・」
金のチェーンとパールや宝石で作られた下着・・・
下着とゆうよりもネックレスか何かのようだ
『仕方ないだろ みんな俺様が盗みだしたお宝だからなっ あっついでにこれも付けろよ
名無しさんならなんでも似合うと思うぜ』
そう言いながらシンラがネックレスと髪留めを投げる
「わっわかったから、ちょっと後ろ向いてて///」
裸よりましとドレスを着る名無しさん
ドレスは薄いシルクできており
胸元の開いたノースリーブのマーメイド型で前側の裾の中心に大きく切れ込みが入っている
・・・さすがお宝だけあって凄くキレイだけど、着るにはかなり斬新なデザイン
胸の辺りは開きすぎだし薄いから胸が透けそうで心もとないな、それにこの前開きすぎでちょっと動いたら見えちゃう///
えっと、この下着、どうやって履くんだろ?あっ片方のサイドに外せるフックがあるここに足を入れて・・・
「んっ冷たっ・・・///」
『名無しさん?大丈夫か?なんなら俺様が手伝って・・・』
「大丈夫だから!もうちょっと待って!!」
何とかかんとか着ると靴のサイズは奇跡的にピッタリだった
部屋の隅に煌びやかな装飾の施された鏡を見つけると自分の姿を映す
・・・///やっぱりかなり奇抜だな〜・・・
しばらく顔を赤らめ自身を見つめていたがふーっとため息をつくと
髪をクルクルとまとめ上げ髪留めで留め、ネックレスをつけた
『おぉ〜俺様の女神様♪サイコーに似合ってるぜ』
いつの間にか後ろに立っていたシンラが後ろから抱きついてくる
ぐぅうううう〜〜〜〜
タイミングよく名無しさんのお腹が大きな音を鳴らす
「///・・・きゃっ」
『さてさてお着替えも終わって、女神様はお食事の時間です〜』
シンラは名無しさんを抱きかかえると器用にドアを開けトトトトっと階段を降りる
「きゃシンラ怖いぃ〜〜!!!」