夢小説入口∫異世界への扉∫
□第5の扉
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名無しさん・・・・
名無しさん・・・・・・
・・・優しい声がする、この声はライさん?
名無しさんが重い瞼を
ゆっくりと開けると心配そうに見つめる
ライの顔があった
「ライさんっ・・・」
『名無しさん・・・よかった
次の日になってもミネアから連絡がないので心配になって私の方から尋ねたのだが、研究所の扉は一向に開かないし、ミネアと連絡も取れない・・・昼になってやっと扉を開けたかと思ったら
ミネアは研究で手が離せないらしく研究室から出てこない・・・
そこらじゅう探し回って、やっと名無しさんを見つけた・・・本当に無事でよかった』
ライは目を覚ました名無しさんに心底安心した様子で切なそうにほほ笑んだが、名無しさんの表情から何か察したようで悲しそうな表情になった
『名無しさん、昨日ミネアに何かされたのか?』
名無しさんはライから目をそらすと
昨晩の果てしない凌辱を思い出し
涙をこぼした
その様子を見たライは名無しさんを抱き起こすと優しく抱きしめた
『名無しさん・・・昨日はすまなかった・・・ミネアに楯ついてでも名無しさんの傍にいるべきだった・・・』
ライの優しさに
名無しさんの涙は次から次へとこぼれ落ち
しまいには声をあげて泣きだした
そんな名無しさんを優しく抱き続けるライ・・・
ひっく・・・ひっく・・・
静かな部屋に名無しさんの鳴き声だけが響いた
しばらくの後名無しさんが口を開いた
「ライさん・・・ごめんなさい・・・ありがとうございます・・・落ち着きました
もう大丈夫です」
名無しさんの言葉に
ライは名無しさんの背中をポンポンと優しく叩くと身体を離した
ビーーーー
ビーーーー
どこからか機械音が響き
続いてミネアの高めの声がする
『あ〜ライ伯爵・・・ちょっとボクの研究室に来てくれないかなぁ〜
名無しさんくんの身体について実に興味深いデータが出てね・・・
それと名無しさんくん・・・おはよう〜
昨日はボクも君の身体につい夢中にちゃって・・・悪かったよ〜お詫びと言ってはなんだけど新しい服を用意したよ その部屋の机〜きっと似合うと思うよぉ〜
それじゃ、伯爵待ってるよ。』
「・・・ミネアさん・・・」
不安そうな顔でつぶやく名無しさんに
ライは心配そうな顔で言った
『私は行かなくてはならないようだが、名無しさんは大丈夫か?まだ不安なら私はここに居るが・・・』
名無しさんは笑顔を作ると首を横に振った
「ライさん、私は大丈夫です 私の身体の事でってゆうのも気になりますし・・・
ミネアさんのところに行ってください・・・」
ライはまだ心配そうな顔をしていたが
名無しさんがけな気に笑顔を浮かべているので
すぐ戻ると言い残して部屋を出て行った・・・