夢小説入口∫異世界への扉∫

□第2の扉
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ザァァァァーーーー

『・・・・・・名無しさん・・』

・・・ルルが扉の向こうで何か言ってる?

名無しさんはシャワーをとめて耳を傾けた

『名無しさん、僕ちょっと出かけてくるから、服とりあえず僕の置いとくから〜』

ルルは急いでいるのか
早口で言うとバタンと出かけてしまったようだった

・・・ずっといっしょにいてくれるって言ったくせにいきなり独りにするなんて・・・

名無しさんは身体の汚れを落とすと身体を拭き
ルルの用意した服を着た
シンプルなシャツだが名無しさんのような美少女が羽織ると妙に色っぽい

髪を拭きながらソファーに座ると
すぐに

トントンと玄関をノックする音がした

・・・ルルが帰ってきたの?

名無しさんが玄関のそばによると
ドンドンとノックの音が強くなった

「ルル?」

『・・・・』

少しの沈黙の後ドアの向こうから答えたのは
ルルのかわいらしい声ではなかった

『あっ・・・ルルの友人だ、ルルに頼まれて来た。鍵を空けてくれ』

低い鼓膜に残るような声・・・

「あっわかりましたっ」

ルルの友人と聞いて名無しさんは快く鍵を空けた

ドアの外に立っていたのは
長身の美男子だった
  
ルルとはまったく種類の違う
怪しい雰囲気をまとった美男子
切れ長の目にきらりと光る金色の瞳
高い鼻
薄い唇の大きめの口
長い黒髪が濡れたような艶をまとっていた

・・・なんだかこの人・・・怖い

名無しさんが直観的にそう感じた瞬間、その男は名無しさんに口づけをした
必死に抵抗する名無しさん

ぐちゅっぴちゃっ

が、むなしく男の舌に口内を犯される

・・・嫌ぁ

何か薬を飲まされたかのように名無しさんは気を失った
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