03/20の日記

20:04
ありがとうの気持ち。
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こんにちは!
今日はシリーズ完結ということで、だらだらと書かせてください。
今日までにいただいたコメント、全部読みました。もう何回も読みました。凄く嬉しくて。まだまだ全然募集中なんですけど(笑)、またゆっくりお返事させてください。きちんと全てに返信させていただきます。

あー……、終わっちゃいましたね。でも何故か、寂しいという気持ちはあまりないんです。また書くからだとは思うんですけど。それだけじゃなくて、ああいうラストにしたのは二人がずっと続いて行くからで、わたしの中にやっぱり、常にあの二人が居るんです。二年半、時々違う話を書いていたことはあったんですけど、それを除いたらほぼ毎週更新してたので、何ていうかやっぱり自分の一部になってるんですよね。読者さんの中でも、本当に二人は存在してるんじゃないか、と言ってくださる方も中には居て、それってわたしにとっては本当に嬉しい話なんですよ。こんな有り難いことってないって思います。そういう愛情をわたしはシリーズを終えて凄く感じて、終わったのにとても幸せになれたんですよね。いただいたコメントのほとんどが、次はエピローグと番外編ですね!みたいな感じで、終わったのにちゃんと次を待ってもらえるんだってこれまた嬉しくて。二人はちゃんと愛されて見守られて来たんだなって実感しました。
このサイトを始めた時、当初は来てくださる方も本当に少なかったんです。そりゃスラダンですから、終わって何年経ってんの?!っていう話で。そんな所からスタートして、コメントも一件いただいたら「おお!!」ってびっくりするくらいだったんです。それが徐々に徐々に増えて来て、今は本当にたくさんの方が来てくださっていて、高校生から始まった二人が段々と成長していくのを書くのが、わたしも楽しかったんです。
でも実は、もう終わろうって考えたことも何度もあって、それは文句言われたからとかじゃくて(笑)、もうこの二人の話は終わろうって。考えた時期もいっぱいありました。最初は「甘ったれ〜」を書き終えたらもう書くことはないなって思って、次は「朝焼けに鳴く」「美しき偏愛」「迷い子の愛し方」の三部作、その次は「幸福の咎」で、「名の無い夜に」を書き終えた時はもう終わってもいいやって本気で考えたんですよね。でも結局続けたんですけど、多分この頃から終着地点が見えて来たんだと思います。もう終わるべきだって。
でもどうやって終わるのかが問題で、ずっとずーーっと考えてたと思います。必ず美しいものに仕上げたかったから、これはダメだあれはダメだって、編集さんみたいな友達と毎日毎日そんな話をしてたんです。だから最初から最後まで通しでまとまった時に「はあー良かった」って思ったんですけど、同時に寂しさもあったんです。全部決めて書き始めた時の気持ちをわたしは今も覚えていて、ああ全部書いたら終わっちゃうんだなって。かはたれの背中を書き始めた時点で終えることをわたしは決めてたんですよね。あの瞬間が一番寂しかったかも(笑)。
正直、終わって寂しいと思うのはわたしと、友人だけだと思ってたんです。だから今回、こんな風に色んな方から寂しいとかお疲れ様でしたとか、言っていただけるなんて思わなかったんです。特にそんな、終わるんだへえーくらいにしか思われないんだと思ってて。別にそれ、普通のことなんだと思うんですよ。特に投げやりとかそういうことではなく、素人の二次創作ってそんなもんじゃないですか。作者の自分は思い入れがあっても、その熱量がサイトに来られる方全員にあるなんておかしな話で、サイトの中で続いてるシリーズってそれくらいのものなんだと。
って思ってたんですけど、何かこんなにも愛されてるシリーズになってるとは思わなくて、自己満足なサイトではないんだなって知りました。本当に本当にありがとうございます。感謝しかありません。
かはたれの背中は、真っ正面に必ずある壁みたいなものに真っ向から挑んだ気分でした。二次創作に求められるものって、要は夢の世界だと思うんですよ。現実の厳しさなんて何それって。男同士のイチャイチャした世界をどうやって胸キュンさせる為に書くか。そこにはやっぱり起承転結が必要なんだと思うんですけど、あれがあってこれがあって胸キュンっていう。あ、これ自分限定の話ですよ?でもわたしはどうしても、二人を夢の世界に生きていて欲しくないんですよね。現実の世界で現実と同じ壁にぶつかって欲しいんです。これは唯一わたしの欲で、こういう話を常に書いていたいんです。お互いに物事の核になる部分は全部言わないだろうし、隠し事だって現実にはあるじゃないですか。リアルの世界でも説明するみたいに全部話したりしないでしょう?何ていうか、あの二人には、パートナーでもなく恋人でもなく親友でも先輩後輩でもない、何者でもないんだけど、でもその全てに当てはまるような、そんな二人で居て欲しい。そこに対する挑戦をしたわけです。
偉そうに言ってるんですけど、そこには文章力やら制作能力やら演出やらあれやらこれやらっていうハードルがたくさんあって、でもわたしにはそれを飛び越える能力がないんですよね。文章力も演出する力も何もない。持ってないんです。自分には何もない。何を書いても読み直しても普通に思えちゃう。はあーダメだ、何でわたしにはこんな普通の文章しか書けないんだろうって常に思っていました。それを乗り越えて来られたのは、支えてくださる読者さんが居てくださったからなんですよ。続きが気になります、とか、楽しみにしてます、とか。そういう言葉をいただいたり、無言拍手もそうだし、何なら毎日アクセスがいっぱいあるとやっぱり求められてる感をたくさん感じました。いただいた全てが力になりました。だからといってわたしの文章力がアップする訳じゃないんですけど。
ずっと認められないものを書いていると思ってたんです。ほぼ嫌われてるんだと。来てくださる方の大半が、わたしを嫌いで批判したいから読んでるのかもって、そんなことを考えてる時期もいっぱいあって。でもシリーズを終えて、そうじゃなかったのかもって思えました。ちょっとは好かれてたかもしれないって思えるようになりました。それも今まで読んでくださった皆様のお陰です。わたしの「普通」を、「もしかしたら普通じゃないのかも。少しでも喜んで何かを感じていただけるのかも」に変えてくださったのは、ここに来てくださるあなたのお陰なんです。
全てに於いて感謝しかありません。本当にありがとうございました。またエピローグやら番外編やらスピンオフやら、時々二人の近況やら、許されれば書きたいです。このシリーズが一年後二年後、何年後かにまた思い出されるお話であれば嬉しいなあ。ないか(笑)。でも本当に、ほんの僅かでも誰かの心の中に残ったら嬉しいな。
また会いましょう!じゃあね!

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