短編
□もう少しこの関係のままで・・・
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どうしよう・・・・・・・
赤いバンダナがトレードマークで、元気が取り柄の彼女。名は ハルカ
顔はまだ幼さが残っているものの、年の割にはスタイル抜群なこの少女
こう見えて数々のポケモンコンテストで優勝を重ねている、かなりの実力の持ち主だった。
そんな彼女は、つい最近1人旅をここ、ジョウト地方で始めたばかりなのだが・・・
「今日の私って本当に運がないかもっ!!」
日はどんどん暗くなっていく中 一人森の奥で途方に暮れるハルカ。
今日のハルカはとことん運が悪かった。
森に入るや否や野生のポケモンに襲われ、
一休みしようと、近くにあった小川に向かおうとすると、そこにあった石でつまずき小川にダイブ。
おかげで全身びしょ濡れになっってしまった。
さらに、小川から出ようと立ち上がり、少し歩くと足に激痛があったので痛みがあった所へ目を向けると、足が赤くはれ上がっていた。
痛くて動けないが、此処にいてもいけないと思いモンスターボールから、バシャーモを出し森の中まで運んでもらった。
しかし、問題はここからだ。
さすがに女の子が1人で野宿するわけにもいかない。
どうしたものかと一人頭を抱えていると・・・
「あいかわらず君は美しくないね」
聞きなれた声・・・というより嫌味が後ろから聞こえ、すぐに振り返ると
「シュウッ!?どうして貴方が此処に・・・」
シュウと呼ばれた少年は、ハルカと年は変わらないが大人っぽいフインキで、エメラルドの髪と薔薇がトレードマーク
彼もまたポケモンコンテストで数々の優勝を重ねている、かなりの実力の持ち主だ。
ハルカとはライバルであり、よく嫌味を言う。
「この森を抜けた所の町でコンテストがあるから、僕も出ようと思ってね」
「私もそのコンテストに出るのよ!決勝で会いましょう!!」
「君が決勝まで勝ち残れたらね」
「ムッカーッ!あいかわらずな嫌味かも」
「じゃぁ、僕はこれd「待って欲しいかも」
ハルカは下を向き、言いにくそうだったがようやく口を開いた。
「あの・・・道を教えてほしいかも」
「まぁ、君を見かけた時から予想はしてたけどね。本当に本当に君は美しくないね」
「・・・余計なお世話よ」
「君には教えるより、一緒に行ったほうが早いと思うんだけど」
そこでハルカはうっと言葉が詰まった。そして苦笑いで、
「私もその方がいいんだけど、この怪我じゃシュウにまで迷惑がかかっちゃうわ」