短編

□サヨウナラ 僕の初恋
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唐突に言われたその言葉。


「どういう意味だい?ハルカ・・・」

「そのままの意味よ。私、もうコーディネーターを引退するの。」


思ってもみなかった。僕のライバルである彼女が引退なんて・・・。


「だから・・・」


嫌だっ 行かないでくれ!!


「サヨウナラ。シュウ」


どうして君は、そんなに悲しそうな顔をしているんだい?

どうして今にも泣きそうになっているんだい?


まだ、聞きたいことはたくさんある。

僕に背を向けないでくれ・・・ハルカっ


「好きだ」


僕が余計な意地を張っていたから、こんなことになったのか?

素直に スキ って伝えていたら、こんなことにはならなかったんだろうか・・・


僕が彼女に向けての数年にわたる初恋は、実らないまま終わってしまった。


それでも、僕はまだ君が好きなんだ・・・

ハルカ  君がずっと好きだった。

この想いはもう伝わることがないけれど、君のことを思って涙を流してもいいかい?


サヨウナラ・・・

僕の初恋。



サヨウナラ 僕の初恋
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