短編

□素直になれない
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君に初めて会って時から、僕はいつも赤いバンダナがトレードマークの君を、無意識のうちに目で探していた。

初めて会った時君の演技は、まだまだ未熟で無駄なところがたくさんあった。
けど今では、僕のライバルになった。
それと同時に、僕は彼女に新たな感情を抱き始めたんだ。

僕が初めて恋をした子は、僕のライバル。
少しでも、君と長く話したくてわざと嫌味を言うんだ。

「ハルカ、君って人は本当に美しくないね」
ってさ。

コンテストの後は薔薇を贈ることにした。
もちろん本人に。だなんてことは言えないから、君のポケモンにって。
彼女はこの花言葉を知っているだろうか・・・
まぁ、気づかれても困るんだけどね。
今日も僕は君に贈るよ。
少しばかりの嫌味と、君への想いが詰まったこの薔薇を・・・
君が僕の想い・・・薔薇の意味に気がつくその時まで。


(この薔薇は私のポケモンに・・・でしょ?)

(ご自由にどうぞ)

         

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