BLEACHのお部屋

□*Ice Land*
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ICE LAND〜(2)  






弁当を食べ終わると二人は教室へと向かった。
最近は世界大会が近いこともあり、リンクで朝食をとるのが雛森の日課になっていた。
いつもではないが暇だからとよくリンクに来ては雛森の練習を日番谷は見ていた。
家が隣同士で親同士仲がいいためか、幼稚園時代からよく遊ぶことが多かった。
いわゆる腐れ縁というやつだ。
その腐れ縁のせいか高校に入っても同じクラス。
自然と一緒にいることが多かった。

「ねぇ、そいえば日番谷くん明後日大会じゃなかった?全国予選の。」
「ああ。そうだけど?」
「頑張ってね…って当日応援いくけどさ」
「…来なくていいのに…。」

日番谷はボソっと言った。
しかし、雛森にはちゃんと聞こえていた。
すると雛森は日番谷の頬を思いっきりひねった。

「いひゃい!!にゃにしゅりゅんだ!(痛い!何するんだ!)」
「それが応援してもらう態度なわけ!?」

雛森の手首をつかんでなんとか顔から手を離した。

「わかった!!わかったからやめろ!!俺の顔が変形する!!」
「朝っぱらから何やってんの?お二人さん。」

二人の背後から呆れた声を発した。

「乱菊さん!!」

この見るからにナイスバディの生徒は松本乱菊。
日番谷たちと同じクラスで小さい頃から仲がいい親友。
雛森と同じフィギアスケーターでもある。

「仲が良いのはいいけど、人目を少しは気にした方がいいわよ。私は面白いからいいけど。」

にやりと笑っている乱菊の後ろにはいつの間にか野次馬がたくさんきていた。

「っ〜////早くそれを言ってくださいよ〜…」

こんな人目につく廊下で大騒ぎすれば誰だって気が付くだろう。しかも有名人がいればなおさらだ。

「だって、楽しいじゃない?」
「勝手に楽しむな!!あ〜もう!!ほら、ホームルーム始まるぞ!!」

日番谷は乱菊と雛森を残してさっさと行ってしまった。

「え?うわっ、乱菊さんはやく!!ほんとに始まっちゃう!!」
「はいはい。(からかうとおもしろいわね〜v)」

そんなことを思いながら乱菊と雛森は日番谷を追いかけるようにして野次馬が群がる中、教室に走っていった。
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