BLEACHのお部屋
□*Ice Land*
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ICE LAND〜(1)
―これから始まる銀盤でのストーリー。
※パラレルです。設定は↓へ。
☆人物設定☆
日番谷冬獅朗(16)
雛森の幼なじみ。学校では剣道部で部長であり、主将。
大会で優勝するほどの腕前。中央学院高校の1年生。
雛森桃(16)
オリンピックを期待されているフィギアスケーター。
日番谷とは幼なじみ。中央学院高校の1年生。
松本乱菊(16)
雛森の親友でありよき理解者。
雛森と同じフィギアスケーター。同じく1年生。
ガッ…ストン…。
朝も早くスケートリンクで少女が1人滑っていた。
リンクに響いているのは滑っている音だけ。
ここは中央学院高校の隣接したアイスリンク場である。
中央学院は日本を代表する未来のアスリートたちが集められたまさに運動系の学校。
スケートをしている少女は雛森桃。
オリンピックを期待されているフィギアスケーターである。
「おい、雛森ー!!朝飯!!」
雛森は足を止め、声の主に振り向いた。
銀髪のこの少年も立派なアスリートである。
「はーい!!」
雛森はリンクから上がり、少年に近づいた。
「ほれ。つーか朝飯くらい忘れんなよな。」
「あはは…ごめん日番谷くん。」
この少年は日番谷冬獅朗。雛森と幼なじみであり、剣道で名をはせている。
ただの私立高校にアイスリンクなどすごいと思っているかもしれないが、それはこの2人をはじめ、世界大会で活躍するほどのすごい人物だからだ。
そのため学校側が練習しやすい環境をと新しく建設されたのである。
「今日は朝から練習か?」
「うん、大会が近いから。せめてウォーミングアップだけでもと思って。」
「…無理しすぎるなよ。」
「わかってるよ。…シロちゃんじゃあるまいしそんなことはしません。」
「シロちゃんゆうな!!そいゆう奴には朝飯なしだ。」
日番谷はすばやく雛森のお弁当を取り上げた。
「ああー!!私のお弁当!!〜っずるい!!3食しか食べれないの知ってるしょお!?」
必要以上に体に負担をかけさせないため、間食を雛森は抜かしている。
頬を膨らませお弁当を取り返そうと手を伸ばしている雛森に日番谷は涼しい顔をした。
「嫌だったら言う事聞けつーの。この前体調悪くしたくせに。」
痛いところをつかれうっと後ずさりした。
「そ、それは…っん〜もう!!日番谷くんの意地悪!!」
奪われていたお弁当を奪い返すとガツガツと食べ始めた。
まったく、スケートでは穏やかなのに終わるとどうして豹変するのやら。
日番谷は、内心でそっとため息をついた。