BLEACHのお部屋
□劇団オペラ
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*劇団オペラ*
*配役説明*
ヴィオレッタ(雛森)………主人公。病を抱えてる。
アルフレード(日番谷)………ヴィオレッタに想いをよせる男性。
ジョルジュ(黒崎)………アルフレードの父親。
アンニーナ(松本)………ヴィオレッタの親友。
監督……市丸(先生)
〜プロローグ〜
私が音楽学校の声楽科に入って3年が過ぎた。
3年生になると卒業演習として保護者やお客を招いてオペラを披露する。
演目は『椿姫』だ。
そして今日は配役が決定する日。
*****
朝から私はいつになく緊張していた。朝食もあまりのどに通らなかった。
「はぁ。」
今日何度目かのため息をついた。まったく、あいからわず極度の上り症は治らない。
「朝からなんて気のない声だしてんだ。」
「うおう!?日番谷くん!?」
「ため息つくと幸せが逃げてくぞ」
そこには同じ学科の日番谷がいた。
「…だって今日は…」
私は口ごもった。オペラの配役が決定されるということはすなわち、成績が発表されるのと同じ。
もちろん、主役をとれば主席ということになる。
「雛森、気になるのは分かるが早くしないと遅刻だ。」
「げ。それを早く言ってよ〜!!」
「人のせいにするなよ。ぼけっとしてるお前が悪い。」
「もう〜っシロちゃんの意地悪!!」
こんな低レベルなケンカをしながらも私たちは学校へ足早に向かった。