Pumpkin Scissors

□罪深き天使
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 こんなくそ寒い冬の夜空に当たり前みたいに橋の下なんかで夜を明かしてやがるからたまらず部屋につれてきた。


「はぁーここがオレルド准尉の部屋ですか」
 しげしげと部屋の中を見回しそう呟くコイツは、一体何が楽しいんだかニコニコと終始嬉しそうに笑っていやがる。


 やめろよ。
 勘違いして舞い上がっちまうだろうが。
 お前はいつだって誰にだってそんな風に笑いかけるくせに。
 俺が別に特別じゃないくせに。
 まったくお前って罪作りなやつだ。

 わかってるのか?
 お前のそれは毒だよ・・・俺みたいなやつにはな。

 ああ残酷なやつ。


「まぁ、適当に座ってろ今コーヒーいれっからよ」
「ああすみません・・・」
「いいんだよお前は客なんだから」
 はい。と言ってまたにっこり屈託無く笑うお前。きっと俺がお前に対して邪な思いを抱いているなんて考えもしないのだろう。

「ほらよ」
 大して美味くも無いインスタントだったが
暖かなコーヒーのカップを手渡せばガキみたいに馬鹿正直に微笑んで・・・

「ありがとうございます」

 またそんな風に・・・笑うんじゃねーって・・・ああもう、どうしてやろうか。いっそこのまま押し倒してやろうか。

 ああもう・・・たまんねーな・・・ったく。


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悶々オレルドさん(笑)

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