選択と道標 〜パラレルとリアル〜

□第2章:戸塚と無数の部屋。









「それじゃあ、お願いします。私全然分からないから」
「りょーかいっス!」






ここって私にしたら未知数だし、下手に変なところに入って危ない目には遭いたくないし・・・。







「まずこの階にあるのが、メインスタジオっス。昔は生放送をやる時に使用してたんスけど、今は一挙放送などの長時間キャストの入れ替わりがない時に使用してるっス」
「この時間には使っている番組はないの?」
「はい。明日でしたら“サタデーナイトフィーバー”という形で深夜の一挙放送があるっス」
「じゃあ、その時にもう一度紹介することって出来ませんか?」
「大丈夫っスよ!」







その後、あそこ、こっち、食堂!!(by國分さん(爆))等等、見たことある場所・知らない場所を教えてもらった。






そして、ある部屋の前に近づいた時、國分さんの顔色が変わった。






「あー・・・、ここら辺で終わりっスね」
「え?向こうにもまだ部屋がありますよ?」
「あの部屋は、許可された人しか入れないっスから・・・」






食堂までのテンションから一変して、暗い雰囲気の國分さんに私はこれ以上詮索するのを止めた。






だって、私はむしろ受け入れられる側の立場だし、ここで機嫌を損なったら立場がなくなっちゃう。






「分かりました。私は立ち入れないようですし、そろそろ戻りましょうか。準備も終わってそうですし」
「はいっス!!」





一瞬で安心オーラを出す國分さんに、やはり詮索しちゃ駄目だったのか。と私も安堵した。






(・・・でも、あの部屋は一体なんなのかしら?國分さんの表情が曇るほどだし、よほど危ないと見た)






危ないものには立ち入っちゃ不味いよね。うん!!










*ノーマルエンド:【無難な道】

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