現実(リアル)と空想 〜 パラレル 〜

□第二.五章 ライバル登場!?
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―――



2005年 8月





自分の出番を終えた入野は本社の廊下を何気なく歩いていると、ふと灯りが点いていたにも関わらず暗くなっていることに気づいた。









「え・・・っ?」








そして、その闇は為す術もなく自分を覆い隠す。








―――あの時のウイルス騒動で一番最初に巻き込まれたのは、何と入野だった。









しかしその後、巻き込まれていたことそのものを良く覚えていなかったため、誰にも知られていない。










―――





2005年 12月









「また、か」








ジャケットにマフラーを付けた入野は、本社の前に立っていた。








あの時のことは記憶では覚えていないが、身体にはしっかりを刻み込まれているように感じ、入野は首を左右に振る。








「―――よしっ!今日から頑張るぞ!!」







心機一転。







皆川がいるとも知らず、入野は意気揚々に第一歩を踏み出した。
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