現実(リアル)と空想 〜 パラレル 〜

□それぞれの道、それぞれの記憶。
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―――某日。







「はあ〜〜〜っ、細谷はんのライブも終了して、いよいよ8月も終わり頃かあ〜〜。
あとは、下旬のマラソン放送だけやな!」







「杉本さんっ!!」







「うにゃっ!!!びびびっ、びっくりしたやんか!!アホ!!」
「すみません・・・。それより聞いて下さい」
「それよりって、まあええや。んで、何やねん」
「一応大まかな話と事情は分かりましたけど、まだ分からないことがあるんですよ」
「はあ、何や?言うてみい」













―――1つ目:皆川と川上について。







「俺が調べた情報では、皆川さんととも子さんは、番組開始時から一緒なんですよね?」

「ああ、そうらしいな。2001年の水7といえば、『テニプリ』と『ヒカルの碁』やってんよ」





「それで、どうしてこの二人は“世界”の鍵と言われているんですか?」




「田中はんと幸子はんが有明ん時に言うとったけど、とも子はんが『過去』、純子はんが『未来』を司どっとるんやって。
それで、どちらか片方失ってしもたら、バランスが崩れてしまうんやと」
「世界崩壊ですか・・・」
「まだ理由が分かっとらんから、詳しいことは知らんけどな」






「それと、とも子さんは2005年に情緒不安定だった皆川さんを助けるために自分の“体力”を半分分け与えたとか」


「ああ、そうらしいな。
そん時の純子はんは“体力”の変動があまりにも激しすぎて、危うく消えそうになったからなぁ。
めちゃくちゃ怖かったんやって。見たことないけど」
「ちょっと恐ろしいですね・・・」






「まあ、結果的に、それでとも子はんが少し弱ってしまって、2008年の時に“力”が使えんくなってしもてん」
「そう言えば、武道の構えをしてますよね」
「“力”が使えん分、体術の方でそれを補っとんねん」
「不便じゃないんですか?」
「とも子はん自身、色々秘めとるから不便にも不利にもなっとらんのやろうな」
「はあ・・・、本当に凄い人なんですね」
「とも子はんは凄いよ〜〜」
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