アニマックエスト 〜堕ちたテンシと目覚めのウタ〜

□第6章:テンシと紡ぎ手。
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【“バカ”いのうえニャンコ】と【“デブ”たなかニャンコ】をたおした!!




レベルが50になった!!






「うきゅうぅ〜〜〜、出だしでいきなり終了かよぉ・・・」
「あ、浅はかだったわ・・・。こいつと手を組んで失敗した・・・」
「それで、お二人?はどーします?俺達の“仲間”になりますか?」
「・・・本当は君に仕えるなんてめっちゃくちゃ嫌なんだけど・・・、分かったよぅ。細谷君もいるんなら君についていくよ」
「私もあなたに協力するわ。あと、きつく束縛する男性は好きよぉ?」
「敦子さんェ」







―――さて、いきなりバトルから始まりましたが、目的地に行く途中で突然、首に【鍵】をぶら下げた和彦はん(ニャンコ)と敦子さん(ニャンコ)が行く手を阻んできたんや。








『ここを通りたくば俺達を倒すことだね直君っ!!』
『“一般人”だからって手加減しないわよぉっ!』
『つか俺らの職業おかしくね!!?』
『“バカ”はともかく“デブ”っていうのは無いわー!!』






↑こんなことを言って、いきなり直純はんに飛び掛ったところまではめちゃくちゃ敵っぽかった。








―――が、(後ろにいた)相手が悪かった!!







『うみゃああああああああああああああああああああんっ!!!!!ニャンコしぇんしぇえええええええええええええっ!!!!!!』
『うぎゃあああああああっ!!!!!ぐえええええええっ!!!!!』
『ああっ!永井さん駄目だってばぁっ!』
『ふぎゅんっ!!』
『あ。』






・・・何が起きたか詳しく説明すると、直純はんを助ける+ニャンコ愛が暴走した幸子はんが容赦なく和彦はんを抱きしめて(※いつも通り)、直純はんが幸子はんを止めようとした瞬間にマイクスタンドの土台部分が敦子はんにクリーンヒット。






結果的に、二人ともこの一撃でダウンしたってことや。






「何や、あっけなさ過ぎるわ・・・」
「結局私達出番無かったしっ!!2ターンで終わっちゃったしっ!!」
「せっかくジョブチェンジしたんにイマイチ見せ場ねーな」
「まあまあ、今はひたすら先に進まないといけないんですから、戦力は温存しておかないと」
「お前は川上に会いたいだけだろーがっ」
「!?」
「図星やな」







そんなこんなで“ともだちてちょう”に記載し終えた二人は、細谷はん同様登録されこの場から消えた。






あの二人がどうやって書いたかは皆さんの想像にお任せすることにして、わいらは目的地へと再び向かった。









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さいはてのまち てんとちへのつうろ






「あっ、ここです」





だーます君がそう言って看板を指差す。





その街の名前に、全員が思わず首を傾げてしまった。






「最果て・・・?別にここが最後ってわけじゃねーやろ?」
「この街は、空と現世を繋ぐ通路と言われているんですよ。なので、“テンシ”についての言い伝えや書物もあります」
「みゃ〜?だんます君は読んだの?」
「全てではないですが、ほんの少しだけなら見せてもらいました」






目的を忘れて呑気に雑談を繰り広げていると、NPCがドドドドドッ!!!!!と音を立ててわいらの元へと走ってきた。
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