アニマックエスト 〜堕ちたテンシと目覚めのウタ〜

□第5章:湯けむりドッキリハプニング!!?
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終着駅に着いた一行は、早速温泉があるという場所まで向かうことにした。





う〜〜〜ん、久々にくつろげそうやなぁ〜〜〜。






「ここから暫く歩きが続きますし、存分に休憩しましょうっ!」
「それはいいねぇ〜〜〜、俺さんせーいっ!!」
「みゃあっ!たまには戦いのことを考えないのも良いと思いみゃすっ!」
「うわぁー今まで戦闘馬鹿だったさっちゃんの口から戦いのことを考えないなんて言う日が来るなんて・・・、うぐっ、私はスッゴイ嬉しいよぉ!さっちゃんがまともの階段を上る日が来るなんてぇっ!!」
「何やまともの階段って、大人の階段やないんか」
「年齢的には既に大人だからじゃないの?まあ胸は永遠に子供のままだけどnぐほっ!!」
「あーあ、皆川何やってんだよ・・・」








・・・まあアホなことをほざきつつも、温泉街へとやって来た。








え?温泉“街”!!!!?何か現実にある場所とえらい酷似するんやけど。







『えーっと、新しく更新された情報によると、どうやらこの街で“温泉の泉”が湧いたみたい。それを利用して銭湯やスパ、旅館等を経営している人が多いそうよ』
「田村助かったぜ。・・・まさか普通に露天風呂かと思ったら温泉街だったとは・・・」
「えー!!?俺が来た時と街が変わってる!!?あの時は普通の温泉だったのに・・・」
「きっと、君が離れた後に大きく変わったんじゃないかな?ここの1日は現実時間とは大きく異なるし」
『ええ、皆川さんを言う通り。まだ1時間半しか経過していないわ』
「1時間半!!!!?もうこっちは1週間以上経った気分ですよぅ・・・」







前に國分はんがあっちの時間を教えた時は10分も経過していないと言っていたが、その時に比べたら結構経ってる気がするけどぉ・・・。ちょっと寄り道しすぎたか。






―――それでも、この世界は大きく変わるんやなぁ。







「しみじみした気持ちになるのも分かりまs「だーからぁっ、細谷君勝手に出てこないでよっ。」
「・・・」






・・・それ、緩くない?







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とりあえず温泉の近くにある旅館に宿泊すると、浴衣がもらえた。



宿泊中はこれに着替えて回るのがこの街のルールだそうだ。うーむ、大江戸温泉みたいやな。





「けど丸腰で大丈夫なのかなぁ・・・。こんな状態で敵に遭遇したらヤバイよ」
「ここは安全ですから大丈夫ですよ。俺が来た時は一度もモンスターに会わなかったので」
「・・・だけど、今は加護が薄れたせいで平穏な街や村にもモンスターが出てくるって言ってたじゃない?だから最低限用心はしないと」
「せやな。幸い武器の持ち歩きはOKみたいやし、戦いに支障をきたさん程度に持ってて損は無いやろ。特に“勇者”のてめーは即死対象やからな人一倍気ぃつけろよ!!?」
「アハハハァ・・・」






小野坂はんに強く念を押されている直純はんだが、まさか“秘密”が隠されてたとはな・・・。
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