ジョジョ(スタプラ・承太郎etc)
□リクエスト作品
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※それは内緒の設定女主です。
珍しく承太郎が寝込んでいるのを確認したのは夜のことだった。
はしゃいで帰って来たのかは知らないけどすんごくお酒くさい。
「潰れるとか聞いたことないけど…」
弟の飲酒量の限界を確認したことはないけれど潰れて帰って来たのは初めてだった。
学ランと帽子だけはキチンと壁にかけたらしいがズボンは履きっぱなしでそのまま布団で寝てる。
チラッと覗いた襖を閉じると私は部屋に戻った。
「あ、スタープラチナ」
いつの間にか部屋の隅に気だるそうに座っている。
承太郎の精神体だけあってやっぱり影響するんだろう。
「無理したらだめよ?」
近寄って確認してみると腕を伸ばし引き寄せられ正面に向かい合うような形になる。
触れた手がいつもより温かくて相当参ってるんじゃないかと心配してみたら、やや潤んだ目で見られ少しだけドキッとした。
「もう、戻った方がいいわよ」
髪を優しく撫でてあげるけどイヤイヤをするように頭を横に振った。
甘えるように胸元に顔を埋めてくるとなんか可愛らしい。
「甘えんぼうみたい」
大きな大人なはずなのにこれじゃあ子供。
少しだけこっちを向いた顔をみたら惚けている。
「…もしかして承太郎、風邪引いた?」
心なし熱い体温とこの気だるさは熱でもあるんじゃないかと。
スタープラチナから離れるように立ち上がると、すぐ後ろから抱きしめられる。
「ちょっと確認してくるだけだから」
それすら許さないと言うように少し強く抱きしめられた。
承太郎の意思なのか、スタープラチナの意思なのか。
腰を掴まれたまま体を回され正面にまた戻される。
少し体を屈めて頬にキスをすると、まっすぐに私を見つめてくる。
「スタープラチナ…」
先ほどの惚けた顔ではなく強い意志があるように思えた。
「承太郎は大丈夫なのよね?」
それに対する返事はなかったが代わりに口を閉じるように唇に柔らかい感触。
最初は唇の感触を楽しんでいたそれも、舌が隙間に入り込み口内を侵していく。
「んっ…ちょっとぉ…スター…プラチナっ…」
彼のキスはすごく上手でこうなると私は力が入らなくなる。
舌を優しくなぞり、時々唇を吸われたり噛まれたりしてしまうと頭が惚けてしまう。
「ん、ふっ…ぁ…あっ、だ、めっ…んっあっ」
次第に首筋、鎖骨にとキスは落ちていく。
「だめっ…」
と否定の言葉が漏れると戻って来てキスで口を閉じてしまい私はこの後に起こることを考えてしまう。
また頭がぼーっとしてくると部屋の壁へと押していき、私は壁にもたれるようにしてスタープラチナに挟まれた。
「承太郎、隣っ…ん、んっ、ぁんっ」
壁の向こうには承太郎が寝ている。
壁越しになど声が聞こえていてもおかしくはない。
それを把握済みなのかキスがまた下へと降りてきた。
彼にとって服など関係ないようで脱いでもいないはずなのに直接触れられているような感覚が襲ってくる。
支えていない方の手で太ももをさっと撫でられた。
ゾクゾクする感触に声を我慢しなければならなくて私はもうされるがままだった。
今度は太ももを撫でていた手が中心に伸びてくる。
「ふっ…ぁ…ぁ…あんっ…」
強い刺激に声が我慢できなくなってきて手で自分の口を塞ぐが、気づかれてその手を取られてしまった。
「スタープラチナぁ…もうっ…んっ」
動きが早くなってくると代わりにスタープラチナの親指が塞ぐまいと舌を犯してくる。
「ひっ…い、イッ、ちゃ…ぁ、ぁ、ぁっああっ……っ」
どっと疲れが襲ってくる。
床に寝かされ息を整えようとするけど、その間もキスは終わらない。
私が彼の顔を見ると視線を合わせてくる。
私を観察しているように無表情で自分だけ乱されていることが一層恥ずかしく感じた。
次の日、朝起きるとスタープラチナはいなくなっていた。
昨日のことを思い出し承太郎に罪悪感を感じる。
声が聞こえていたかもしれない。
音が漏れていたかもしれない。
とりあえずシャワーを浴びて服を着替える。
流石に喉が乾きジュースを取りに行くと、承太郎が起きてきた。
「お…はよう」
挨拶はしてみたものの返事はない。
それが普通だから当たり前なんだけど見られていることがなんだか気まずい。
コップにジュースを入れて飲み干すと部屋に向かう私を承太郎が引き止めた。
「ゆうさ、背中首筋虫に刺されている」
「えっ」
「なんか塗っとけ」
見えないところに跡をつけられたらしい。
ありがとうと言ってタオルで首筋を隠す。
「あと…」
「何っ」
「風邪引くなよ」
それだけだった。
承太郎が何を思ってそう言ったのかわからない。
部屋に戻り一息つく。
だんだんエスカレートしていくスタープラチナに私はどうしたらいいんだろうと。
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