ジョジョ(スタプラ・承太郎etc)

□私が好きなのは
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私が好きなのはスタープラチナ。

「スタープラチナッ」

私が呼べば応えてくれる。
私の家のソファーで雑誌をめくっている承太郎の身体から飛び出して、その素敵な引き締まった筋肉を持つ四肢を私に向ける。

「なんでゆうさが呼んで出て来るんだよ」

雑誌の隙間から主に睨まれたスタープラチナは意に介さないとでも言うように、その無表情さを突き通している。

「私が好きだからでしょ」

向かい側に座る私のそばに近寄ってきて、ただただじっと私を見つめる。承太郎がチッと舌打ちをしたのを確認した。

「こいつは俺だ」
「ソウデスネー」

承太郎の精神体であることなんてもう分かっている。だけど、私はスタープラチナが好き。
ポンポンとソファーの空いてる場所を手で示すと、素直にスタープラチナが腰をかけた。揺れるけど中を見せはしない、その腰の布に手を掛けたことはないけれどすごく気になります。

「抱きついていい?」

もちろん許可はスタープラチナに。
一回だけコクっと頷いたその仕草がたまらなく愛おしくてすぐさま抱きついた。この胸板が堪らないです。

「いい笑顔しやがって…」

ボソッと向かいから聞こえてくる。なんだ、雑誌をみてるんじゃないのか。
承太郎は飾りだけの雑誌を傾けながら、こちらの方を見ている。

「スタープラチナは承太郎だもんね」

そう言うとぐぬぬと言う表情に変わった。自分から言い出したのだ、言いかえることはできないだろうことも分かっていた。

「スタープラチナは私のこと好き?」
「スタンドに聞いてどうする」

頷かれたところで、付き合えるわけでもない。愛を囁いてくれるわけでもない。そんなことは分かっているけれど、聞かずにはいられない。
体格上、上目遣いでスタープラチナを見ると、また素直にコクっと頷いた。表情は変わらなくても大きな手が私の髪を撫でてくれる。

「ありがとっ」

ギュッと抱きつくと抱きしめ返してくれた。それは一瞬で抱きついていた腕が空を切り、バランスを失って前へつんのめった。

「もう終いだ」

主の精神には勝てないらしい。

「承太郎のばかぁ」

そう言うと、今度は承太郎が自分の空いている場所を手で指し示した。つまりこっちに来いと言うことだ。
仕方なくそちら側へ回ると、引っ張るように承太郎の腕の中に収められた。

「スタープラチナも俺だろ」

耳元で囁かれる低音ボイスは心地いい。スタープラチナのように黙って見つめることはできなくて、すぐに耳や頬に唇が触れる。

「すぐ嫉妬するんだから」
「ゆうさが悪い」

こんな子供っぽい承太郎を見れるのは何人くらいいるだろうか。少し優越感を感じながら、腕の中で戯れる。




だけど、私が好きなのはスタープラチナ





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