シロとピンクの世界
□ナミダ----士郎Ver.----
1ページ/1ページ
気がついたら僕は
雪の上に倒れていた
なんで雪の上にいるのか
わからない
覚えているのは
雪が波のように
襲い掛かってきたこと
母さんの悲鳴
そしてアツヤの手が
離れていったこと
僕はそこまで思い出して
理解した
----もうアツヤには
会えない------
からっぽになった
僕の『ココロ』を
ただ悲しみだけが
埋め尽くしていった
ふと、
僕の右手をみると
いつも
アツヤがつけていた
マフラーを
握り締めていた
ぽたっ
マフラーを見たら
悲しみがナミダになって
ココロからあふれた
僕は雪の上で泣き叫んだ
『うわぁぁぁぁー!!!!ア、ツヤぁあぁぁぁ!!!!な、んで、よ!!!
ずっと、ずっと!!!!僕達、は!!!一緒だって!!!!二人、で!!!!完璧に、なるって!!!や、約束、した、じゃない、か!!!!な、なのにッ....なんでっ.....!!!!逝かないでよ...置いて逝かないで...!!いやだよアツヤぁあぁぁぁぁあぁぁぁっっ!!!!!!!!!!!!!!!』
アツヤ------
あの日の約束-----
僕が絶対に-----
叶えてみせるから-----
アツヤは天国で------
僕のことを-----
見守っていて---------?