小話纏め-3
□【真夏の一夜】
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「暑っちぃ…もっと涼しくしてくれアラン」
「え?エアコン全開だよ。俺、寒いくらい」
「だから何か、涼しくなるものはねぇか」
「えーっと…むかーしむかしある所に…」
「ちょっと待て。怪談か?」
「うん。そうだけど」
「その始まり方は、怪談じゃなくて昔話だ」
「そうだった?」
「怪談ってのはなぁ…」
──怪談──
「あ〜涼しくなった」
「…」
「どうした、アラン」
「エリック、シャワー着いてきて…////」
「え?トイレなら分かるが、シャワーか?」
「だってシャンプーする時、目を閉じるじゃないか。お化けが出ても、逃げられない…」
「おう!良いぞ。何なら、身体も洗ってやる」
「それは良いよ。お化け出ないかだけ、見張ってて…」
「何年ぶりだろうな、一緒に風呂入るの」
「何で楽しそうなんだよ、エリック!」
「いや、お前の裸が見られると思うと」
「エリック、俺は真面目に恐いんだ!ちゃんと見張ってて!」
「分かった分かった。じゃ、スーツ脱ごうな」
「自分で脱げるよ、エリックの馬鹿…////」
End.