その他CP-2
□【病める時も健やかなる時も】
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息苦しさに、壁に背を付け床にうずくまるエリックのネクタイとベルトを、アランが外す。その様を肩で息をしながら眺め下ろしていて、エリックは自分の身体の変化にギクリとした。
常日頃アランの事を、女だったらストライク、などと冗談の種にしてきたが、こんな時に。ベルトを外すアランの端正な横顔に、下半身が反応している。それを意識してしまった途端、屹立と動悸は更に大きなものになった。そして、
「?!アラン?!」
そのまま彼はエリックのスラックスの前をくつろげ、下着ごと膝辺りまで下ろしたのだ。
「ちょっ!やめろ、どうしたんだ!」
「やめられないでしょ?こんなになってるんだもん…」
隆起したエリック自身の先端を舌で湿らせながら、口に含もうとする。
「は…やっぱ…おっきいエリックさ…」
「やめろ!」
力の抜けていく身体から最後のそれを振り絞って、エリックはアランの髪を掴んでぐいと引いた。
「イッ…!」
引っ張られ、アランは顎を上げ苦痛に顔を歪める。頭を振ってその手を振りほどくと、悲しそうに言った。
「まだそんな力が残ってたんですかエリックさん…?それじゃ…」
かたわらに落ちていたネクタイを拾う。両手で顔の前に横一文字に持ち、
「縛らなくちゃいけないじゃありませんか…」
「やめろアラン!」
エリックが大声を出す。
「おっと」
何処か悪戯っぽい仕草でアランは唇の前に人差指を立てると、エリックの両手を彼のネクタイで縛り始めた。
「静かにしてください。こんなみっともない所…人に見られて恥ずかしい思いをするのは、エリックさんの方ですよ?」
「くそ…何を飲ませた…!」
「筋弛緩剤と催淫剤ですよ。エリックさんたら、俺がタイプだとか言うくせにちっとも実行してくれないから、こうする事にしたんです」
縛り終え、もう抵抗出来なくなったエリックと瞳を合わせ、うっとりと言うアラン。