テイルズ小説
□呼ぶ 名
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「ぁによ・・・」
呼ばれた当人は据わった目でこちらを睨み付けてきた。
「……何をしてるんだ?」
無事でいることには変わりないが、どうにも釈然としなくて僕は訊いた。
「……何って、寝てたんじゃない」
相手はしゃあしゃあと応える。
「……」
「だぁって〜。
改造しよっかな〜ってときにイキナリモンスターが現れたから、軽くあしらってやってぇ、ちょっと休んでたらそしたら面白い虫行動をしているを見掛けたのよ! あまりにも珍しいんで、一体私の世界のどの虫が進化を遂げてこのような形状に成ったかを考察してるうちにあまりにも気持ちいいんでついウトウトと……」
(間際らしい……)
僕は抜身の剣を鞘に収めた。
馬鹿馬鹿しい……
「ねぇ、ジューダス」
「なんだ」
「アンタ、今、暇?」