ONEPIECE小説

□Birthday-Presentation
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VIVI



「今頃みんな、どうしてるかしら?」

立志式の式典の日。彼らは来ると信じてたから無理を承知で向かった海岸に、海軍に追われながらも彼らは来てくれた。船の損傷を見れば、いかに激しい攻防戦が行なわれたのかが容易に想像できた。でも、彼らだから乗り越える事が出来た。自分がいてもきっと足手まといでしかなかっただろう。

「もう一度仲間と呼んでくれますか!!!?」


彼らは振り向いてはくれなかった、言葉一つ寄こしてくれない――自分をかばってくれるために。けど彼らは高く掲げた左腕で応えてくれた。海軍の放つ砲火の中であっても。


「ね、カルー。みんな、今どこにいるのかな?」
一体、何度口にしたのだろう?
「みんな、大丈夫よね?」
「クエェェェ・・・」
カルーはただ心配そうに鳴くだけで。
グランドラインは先に進むほど危険が増していく。
大丈夫……みんな、強いもの……ね

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